多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

不吉そうで嫌?でも身の回りにあふれている数字の「4」のお話

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「石塚元章の金曜コラム」では、CBC論説室の特別解説委員である石塚元章が、毎週1つのテーマを決めて解説。

9月24日放送でのテーマは「4」でした。

現在、菅首相は日米豪印の4カ国首脳会議に出席するため渡米していることにちなんだテーマです。

[この番組の画像一覧を見る]

4を表す「qua」

この4カ国首脳会議は「Quad(クアッド)会議」と呼ばれていますが、このクアッドは「4つの」という意味。

4人を表すカルテットも頭に「qua」が付いていますし、検疫を意味する「quarantine」はもともと、船を40日間停止させ、確認してから入国させていたというところから来ています。

日本では「4」が「死」と読めるため、忌み数として定着していて、ホテルの4階や号室の末尾に4がつく客室はなかったりします。

さらにナンバープレートでは、「42」や「9(苦)」も嫌われがち。

やむなく4を使う場合は、死を避ける工夫も行われていて、例えば重箱で「1の重」、「2の重」と続いた時は、4は「与」という字を当てたりもします。

中国や韓国でも4は嫌われているそうですが、一方、欧米ではキリスト教の影響で「13」を避けられたりします。
 

4つでまとめるのが好き?

「4」という数字は、あまり好んで使われないということですが、他方では「すべて」や
「全体」を表す意味として使われることもあります。

例えば、「春夏秋冬」の4つで1年すべてを表したり、「東西南北」や「前後左右」、「上下左右」で、すべての方向を表したりします。

「老若男女」ですべての世代、「古今東西」ですべての時代と地域、「喜怒哀楽」ですべての感情を表しています。

言い換えると、大きく4つに分けるのが好きなのかもしれません。

石塚はこの現象について、「対するものが2つあって、それを2つ組み合わせることによってグッと幅が広がる、2×2というのがあるのかもしれない」と評しました。

また、多田は四字熟語で収まりがいいというのもあるのではないかと語りました。

4つという考え方は四字熟語だけではなく、実はヨーロッパやイスラムの国々では「4元素」という考え方があります。

それは、すべての物質は「火・空気(または風)・水・土」の4つから構成されるという考え方で、他の国でも4つ並べると落ち着くようです。
 

4は便利な数字

4は縁起の悪い数字と言いつつ、私たちの身の回りでは4にちなんだものがあふれています。

4コマまんがは起承転結で、物語を最も簡潔に表すのが4つの場面で、収まりが良いのかもしれません。

また、オリンピック・パラリンピックやアメリカ大統領選挙選挙は4年に1度、日本でも衆議院議員の任期は解散がなければ4年です。

さらに縁起の悪い「4」の中でも、四つ葉のクローバーはめったに見つからないからでしょうが、むしろ幸福のイメージ。

最後に石塚は「4は嫌いだという方は多いかもしれませんが、実はとてもまとまりが良くて便利な数字」とまとめ、多田は「これからは4は『し』じゃなくて『よん』と読みましょう」と語っていました。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2021年09月24日07時20分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報