多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

日本初の民間放送が誕生した日

名古屋市のCBCラジオは、日本初の民間放送局として放送を始め、9月1日で開局70周年となりました。

この日、同局では「開局70周年企画 あなたのCBCラジオを聞かせて」という特別企画を展開。『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、1951年の9月1日当日の話をしました。

番組にはこの70年間の番組や、パーソナリティについての思い出のおたよりが届けられました。

多田は当時の音源やおたよりを紹介しつつ、70年を振り返りました。

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民間放送の第一声

1951年9月1日は日本の放送史に残る1日でした。CBCラジオの開局は、日本の民間放送の始まりでもありました。

朝の6時30分、民放第一声となったのは、このアナウンスです。

「中部日本放送、JOAR、1090キロサイクルでお送りいたします。
みなさん、おはようございます。昭和26年9月1日、我が国で初めての民間放送、中部日本放送はただ今放送を開始いたしました」

声の主は宇井昇アナウンサー(当時)でした。

JOARとは放送局の呼出符号と呼ばれているもので、各放送局にはすべてこういった符号がついています。
JOとは、日本の放送局、Rは民間放送を表しています。
Aはアルファベットの一番最初の文字、つまり日本で最初の民間放送局、それがARで表現されています。
 

無料で聞ける楽しいラジオ

CBCの開局まで、放送と言えばNHK(日本放送協会)しかありませんでした。
そのため民間放送とは何か、ということに当時の国民はなかなかピンとこなかったそうです。

聴取料を払って聞くNHKに対して、CBC開局時のキャッチコピーは「無料で聞ける楽しいラジオ」でした。

そして無料で聞けるのは、コマーシャルがあったからです。
CBCラジオで放送したコマーシャルが、日本の放送史で最初の広告放送となりました。

第一号のコマーシャルは7時の時報でした。

「精工舎の時計がただいま7時をお知らせしました」
 

その日の番組表

9月1日の番組表を見る多田しげお。

「初日からよくこんなすごい番組目白押しでやってたんだなと」

放送は6時30分から始まり、夜の10時30分まで行われましたが、初日は開局式典や名古屋市内の劇場から舞台中継も行われました。

現在のように24時間放送はなく、夜中は放送休止でした。
また10時半から11時まで、午後4時15分から5時まで2度の放送休止を挟んでいます。
放送機器保守のためにそういう時間が必要だったのです。
 

民放やるじゃん!

82歳の女性の方から「CBCラジオの思い出」としてこんなおたよりが届きました。

「私は開局以来ずっとCBCラジオを拝聴しております。私にとってのなつかしい番組は『ストップ・ザ・ミュージック』です」

開局時から始まった『ストップ・ザ・ミュージック』は、名物番組として語り継がれている番組です。スタジオに観客を集めて音楽を流し、そのタイトルをクイズにした番組でした。

夜には『歌うCBC』という、名宝劇場からの歌謡ショーの生中継もありました。

この初日の放送はインパクトを与えたようで、「民放やるじゃん!」という声が挙がったそうです。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年09月01日07時16分~抜粋

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