多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

感染力は3倍!?デルタ株の恐ろしさを改めて知ろう

東京2020オリンピックが終了し、今は夏休み、お盆休みという方も多いでしょう。しかし、いわゆるデルタ株が現在進行形で猛威を振るっており、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が止まらない状況です。

8月11日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、感染状況について、大阪医科薬科大学病院の総合診療科特任教授の鈴木富雄先生に電話で伺いました。

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感染力が強いデルタ株

デルタ株の感染力は、従来のウイルスに比べて感染力が強いといわれますが、どのくらい強いのでしょうか。

鈴木先生「例えば10人でひとつの部屋にいると、前は1人から2~3人にうつしていました。デルタ株はだいたい7~8人はうつるというくらいの違いです。

どういうウイルスに匹敵するかというと、水痘ウイルス(水疱瘡)と同じくらい。いわゆる空気感染と同じくらいの感染力があるといわれています」

今回の新型コロナウイルスは飛沫が飛んで感染するというのが基本でしたが、デルタ株の場合は空気感染、一緒にいれば感染してしまう可能性が高いというものだそうです。
 

デルタ株の恐ろしさ

それに加えてデルタ株が怖ろしいところは…。

鈴木先生「普通のアルファ株は感染してから他の人にうつすまでの時間が長かったですが、デルタ株はその人が感染すると割と早くから他の人に感染する力を持ちます。
つまり、あまり感染の自覚がないうちから感染力を持っていると言われています。しかも、体内でウイルスが増えるスピードが速く、感染力がある期間が長いです。

他の人に感染させるという能力に限って言えば、まったく違うウイルスだと思っていただいてもいいです」
 

感染拡大のピークはいつ?

このデルタ株の感染拡大のピークはいつ頃になるのでしょうか?

鈴木先生「難しいですが、ワクチンの接種率がいつどういう風に高くなるかというのと、ウイルスとの競争です。
今は圧倒的に(ワクチン接種率の低い)若い方々が感染しています」

多田「つまり、何もせずに放っておけば、どこまで感染拡大するかわからない。
今のところ、唯一それに対する手立てはワクチンの接種をどんどんして、みなさん身体に抗体をもつこと。そういう意味でワクチンの接種との競争ということですね」
 

8月9月も増加?

今後はどういった状況になるのでしょうか?

鈴木先生「東京が一気に増え、それから大阪、名古屋くらいの感じで、今週になって急に大阪も重症者が増え始めたという印象です。
その後は、地方に広がっていきますし、8月9月くらいまでにはずっとこのまま増え続けるのではという印象です。

緊急事態宣言とかあっても、まったくかかわらず人の流れが大きくなっていますし、普通に通勤しています。また9月になって学校が始まると学生たちが動き始めますのでそのあたりも心配です」
 

若い人にワクチン接種を

最後にふたりはこう話をまとめました。

多田「ここにきてあまりピンときてない人もいるかもしれませんが、デルタ株が猛威を振るっている今の感染拡大は相当厳しい状態だ、ということを意識してくださいということです」

鈴木先生「ぜひご理解いただきたいのは若い方です。ワクチン接種を避けるような方も多いですが、自分は関係ないとか、副反応があるから面倒くさいとかありますが、その方々が打っていかないと、どんどん増えていくのは間違いないです。
ぜひみなさんワクチンを打つ方向性で動いていただきたいですし、まわりの方々にも働きかけていただきたいです」

感染力の強いデルタ株の猛威を止めるにはワクチン接種しかないようです。鈴木先生から「若い方も接種を」と、切なるお願いでした。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年08月11日07時26分~抜粋

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