多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

「北海道」の名前の由来は?意外と知らない北海道トリビア

夏の暑い時期に行きたくなる日本の場所といえば、真っ先に思い浮かぶのが北海道。

一部の地域では緊急事態宣言が発出され、北海道自体もまん延防止等重点措置が適用されているため、今は旅行というわけにはいきませんが、旅行で行きたい魅力的な場所の1つです。

7月30日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室の北辻利寿特別解説委員が、クイズを通じて意外と知らない北海道のトリビアについて紹介しました。

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北海道の名前の由来は?

47都道府県のうち、唯一「道」である北海道。

昔は蝦夷(えぞ)と呼ばれていましたが、なぜ「北海道」という名前になったのでしょうか?

話は江戸時代末期にまでさかのぼります。

もともと伊勢国(現在の三重県)の探検家だった松浦武四郎が、幕府から命じられて北海道を現地調査。

明治新政府に代わってからも調査は命じられていたのですが、13年間に6回も出かけるほど、北海道のエキスパートになっていた松浦に対し、政府は「蝦夷地」に代わる新しい名前はないかと依頼。

そこで松浦は「北海道」という名前を思いつきました。
単に日本の北の場所で海に囲まれているという理由ではありません。
 

札幌の名前の由来は?

「海」、「カイ」というのは、元々蝦夷地に住んでいるアイヌの人々が、相手のことを呼ぶのに使われる言葉で、そこの大地に生まれた人という意味も含まれています。
(提案した時は、「加伊」という文字をあてています)

そして「道」は広い土地のことを指しています。

「北海道」という名前には、アイヌの人々に対する松浦の熱い想いやリスペクトが含まれているのです。

また、北海道という名前以外にも、地名も8割ほどはアイヌの言葉を漢字に置き換えて現在も使用されています。

知床は「シリエトク」から来ていて、大地の先端という意味。
知床半島は北海道の中で、尖った形をしています。

札幌は「サリポロペッ」という言葉が元で、乾いた大きな川という意味。
湿原が多い土地で豊平川のことを指しているものと思われます。
 

ジンギスカン鍋誕生のきっかけ

北海道発祥の食べ物といえば、代表的なのがジンギスカンです。

北海道で羊が多く飼育されているのは、もともとは軍服を製造するため。

第一次世界大戦後に輸入がストップし、国内で自給しなければならなくなり、全国5か所に羊の牧場が作られました。

そのうち、北海道だったのが札幌と滝川だったのですが、羊毛を取るだけだともったいない、生きものを大事にいただきましょうという発想に。

そこで、マトン(成肉)だと臭みが強いという問題に直面しましたが、滝川にある牧場の上長だった山田喜平さんが、長時間タレを漬け込んで焼くことを考案。

ジンギスカン発祥の地は、北海道滝川市というわけです。
 

ジンギスカン鍋の形に注目

ジンギスカン鍋の大きな特徴は、真ん中の部分が盛り上がった形状ですが、普通の平らな鉄板ではなく、なぜこんな形にしているのか、ご存知でしょうか。

これは、山の部分でお肉を焼き、その時に出てくるたくさんの油や肉汁を下に落とさせるため。

鍋の周りに敷き詰めている野菜と油、さらに後からタレをからめることで、野菜のおいしさを増しています。

北海道滝川市に本社があり、東京にも数店舗構えている有名店「松尾ジンギスカン」では、この鍋を使った調理方法について「山で焼いて、溝で煮る」と説明。

最初は羊毛の生産という国の事情がありましたが、北海道では今や、お花見や海水浴でのバーベキューでもジンギスカンが出るというぐらい、おなじみの料理として浸透しています。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年07月30日08時09分~抜粋

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