多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

歳をとっても腰が曲がらないようにするには?

知っていそうで、実はよく知らないことを取材する『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』の「加藤愛の知ってるつもり」のコーナー。

7月29日放送のテーマは「歳をとるとどうして腰が曲がるの?」でした。
現在71歳の多田しげおも気になるテーマのようです。

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一つ一つの形が変わる

加藤「私の祖母なんですけど、年齢を重ねるにつれて腰が曲がってきたわーと先日電話した時に話してたんです」

どうして歳をとると腰が曲がってしまうのでしょうか?
愛知県医療療育総合センターの総長で、整形外科医の石黒直樹先生に聞きました。

石黒先生「腰の骨は、だるま落としの一個一個の形を想像してもらえばいいんですけど、その一個一個の形が悪くなって、前がつぶれちゃうんです」

腰から始まる骨のダルマ落としのイメージが背骨です。

本来、横から見ると四角の形をしているものが、台形もしくは楔形になってしまい、そのために、脊柱が前へ倒れてしまう。それが腰が曲がっているという状態なんだそうです。

自分の前側で物を持ったり拾ったりする時に、身体を前に倒すことが多いので、背骨の前の方に負荷がかかりやすく、前に前に倒れていってしまうという事です。
 

骨が楔形や台形になる原因は?

石黒先生「この状態は骨粗鬆症。骨が脆くなる状態と密接に関連しています。ですから、腰曲がりの人は、一般的に言うと女性に多いんですね」

骨粗鬆症とは、骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
ヒトの骨の密度は、およそ20代前後がピーク。そこまでが貯金で、以降は歳と共に減少します。特に女性は閉経後、急速に骨の量が減っていくんだそうです。

石黒先生「背骨の椎体という骨などは中身がスカスカになってくるわけ。そうすると重さに耐えかねて潰れてしまうんです」

椎体とは、最初にイメージしたダルマ落としの一個一個の骨です。

この骨粗鬆症が、閉経後の女性に多く見られる理由は、女性ホルモンの減少や老化と関りが深いと考えられているそうです。
 

気がついたら潰れている

たった一個の骨が、台形や楔形になると、どんどん腰が曲がっていくんだそうです。

石黒先生「一個潰れると、二個目が潰れる確率がどんどん高くなってくるんです。背骨が真っ直ぐなうちはバランスが取れてるけれども、曲がり始めると、どんどん曲がってっちゃうんです」

一個が二個、二個が三個、三個が四個という感じで連鎖的に骨が潰れていくんだとか。
さらに厄介なことに、痛みなどの症状がないうちに潰れる場合があるんだそうです。

しかし腰が曲がる予兆はあるそうです。
 

こうなったら黄色信号

石黒先生「自分の一番良かった時代から見て3~4センチ身長が低くなれば、これはもう完全に黄色信号です。あるいは背中を壁にくっつけて立って、後頭部が壁から離れてれば怪しいんです」

パーソナリティの多田しげおは少し心配な様子。

多田「我々の世代になりますと、久しぶりに会って飲んでたりすると、そういう話が必ず出てきますわ。私はまだ1センチだから黄色信号の前の黄色信号なのかな」
 

骨を減らさないために

現在は骨を減らさない薬や骨を増やす薬もあるそうです。
腰が曲がらないようにするためには骨粗鬆症にならないこと。まずはカルシウムとビタミンDの摂取。ビタミンDは骨の形成をサポートして、骨へのカルシウム沈着を促進します。

ちなみに、ビタミンDを摂るために、石黒先生が個人的にオススメなのが乾し椎茸だそうです。
また太陽に当たることでビタミンDは活性化するそうです。1日に10~20分、陽に当たればOK。

あとは運動の習慣をつける。「ウォーキング、ジョギングの一歩一歩が骨粗鬆症の進行を防ぐなんて聞きますからね」と最後は多田しげおが締めました。 
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年07月29日07時38分~抜粋

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