多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

紫外線から皮膚を守ろう!日焼けは大敵、発ガン性も。

毎日、刺すような強い日差しで、今年も紫外線が気になるシーズンになりました。

7月28日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では「紫外線」を取り上げました。

実は4月頃から紫外線は強くなるそうです。また皮膚科の先生などは一年中気を付けてくださいと言うくらいですが、どうしても夏になると気になるものです。

多田が愛知医科大学皮膚科教授の渡辺大輔先生に紫外線について伺いました。

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日焼けは肌によくない

紫外線が皮膚に与える影響がものすごく大きいということが年々わかってきています。
まずはデメリットです。一口に言うと日焼けです。日焼けがいろんな形で皮膚にダメージを与えます。具体的にはどういうものがあるでしょうか。

渡辺先生「急性のデメリット。海に行って日に焼けて、その後、皮膚が真っ赤になったことがあると思います。数日で消えますが、基本的にはやけどと一緒です。赤くなって、ひどいと水膨れになって、そこから細菌の感染症が起きることがあります」

急性ではなく、日焼けも半年間くらい黒く残るものがあります。

渡辺先生「紫外線の刺激で皮膚には色素細胞がメラニン色素をたくさん作ることで色が黒くなるという状態です。日に当たって数カ月くらい続きます」

日焼けには数日で消えるものと数カ月続くものがありますが、両方とも肌にはよくないようです。

光老化とは?

これらの日焼けは、だんだん積み重なって皮膚に影響を与えます。

渡辺先生「たとえば、漁師さんとか、長年外で働いている方は、年齢が上がってくると、皮膚が黒ずんだり、シミが出たり、シワが深くなったりします。
紫外線によって、皮膚の下のコラーゲンが壊されてしまって、メラミン色素がいっぱいできています。これを光老化と言います」

皮膚ガンの元になることも

さらには、発ガンの元になるというデメリットがあるそうです。

渡辺先生「紫外線でガンができることがあります。症状は、初期の段階は日光角化症といって、おでことか顔に出てくる、赤くて表面がかさかさしたシミです。これがガンの初期段階と言われています。これが長く続くと有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)という皮膚ガンが出てきます。皮膚にしこりもできてきます。

この段階になると放っておくとほかの臓器に転移したり命に関わることがあるので注意が必要となります」

小さい時から対策を

紫外線のやっかいなところは蓄積されていくということです。

渡辺先生「特に若い頃に浴びた日焼けで後々シミが出てくる。発ガンにつながるので、若いときから紫外線ケアは始めた方がいいと思います。
幼稚園のこどもさんも散歩に行くときから紫外線ケアは始めておいた方がいいと思います」

メリットもある

しかし、紫外線はデメリットだけでなくメリットもあります。

渡辺先生「紫外線を浴びることでビタミンDを体の中で作ってくれます。カシウムのバランスを整えたり、骨の健康を保つように働いています。最近、免疫力をアップしたり、ガンや糖尿病に有効かもしれないという報告もされてきています。

しかし、紫外線でビタミンDを作るためには1日20~30分浴びれば十分。長時間あたる必要はないです。散歩程度でいいと思います」

しかも全身に浴びる必要もなく、顔とか、手とか、一部だけで十分だそうです。

日焼け止めの活用を!

最後に日焼けを防止するにはどうしたらいいでしょうか。
一番効果的な方法は市販の日焼け止めを上手に使うのがいいそうです。

渡辺先生「容器にSPFとかPAという数字が書いてあります。
SPFというのは、日焼けは日に当たって30分くらいから始まると言われていますが、SPFはその時間を何倍に伸ばせるかという指標です。SPF10だと、普通の時間より10倍にのばせる。数字が大きいほど効果が高いです。
普通にお出かけ程度ならSPF20くらいがよく、激しいスポーツとか海水浴ならSPF50くらいを使った方がいいです」

PAは+の数が多くなるほど、効果は強力だということです。どういう生活パターンかで使いわけるのがいいそうです。
暑い時に使うことが多く、汗で流れやすいので、強力なものより、適当なものをこまめに塗る方が効果的だそうです。

日焼け止めは一度塗ったらそのままという人も多いのでは。塗り直しをすることが大事なようです。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年07月28日07時19分~抜粋

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