多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

五輪ボクシング代表 田中亮明選手、コロナ禍で弟・恒成と交わしたこぶし

新型コロナウイルスの影響で、史上初の1年延期となった東京オリンピックが開幕しました。

7月23日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBCのスポーツアナウンサー宮部和裕が、「この人のこのドラマを知ってほしい。ぜひメダルを獲ってほしい」と思う選手を3人挙げました。

柔道の阿部一二三選手、卓球の石川佳純選手に続き3人目に紹介したのは、岐阜県多治見市出身の注目選手、ボクシングの田中亮明(りょうめい)選手です。

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田中恒成選手のお兄ちゃん

オリンピック初出場となる田中亮明選手。フライ級の27歳です。

「田中」「ボクシング」でピンと来た方、ご名答!

昨年の大晦日、世紀の日本人対決を繰り広げたプロボクサー、史上最速で三階級制覇のチャンピオンになった田中恒成(こうせい)選手の実の兄です。

「弟に今まで光が当たっていたけど、実は頑張ってるお兄ちゃんがオリンピックの代表選手になった」と多田しげお。

「ここまでのお兄ちゃんの苦労を思えば、ぜひメダルを獲ってほしいなという選手」と想像がついた多田しげおに、「まさにそこなんですよね!」と宮部。

宮部いわく「シンプルな兄弟愛だけではないところが、ぜひこのお兄ちゃんを応援したい要因のひとつ」だといいます。
 

宿命のライバル同士

井上兄弟(尚弥・拓真)や亀田三兄弟(興毅・大毅・和毅)同様、強烈な個性の父・斉(ひとし)さんのもとで英才教育を受けた田中兄弟。

井上兄弟と田中兄弟は、ともに同学年。高校時代は全国レベルで宿命のライバル同士だったといいます。

田中兄弟は、多治見の道場で5歳で空手を始め、地元のイトカワジムで12歳でボクシングを始めました。岐阜・中京高校を経て、田中亮明選手は現在、母校の教師として勤務しています。

「ただ田中兄弟は、いつの日か“ボクシングを語り合う”という間柄ではいつしかなくなっていたようなんです」と宮部。
 

プロとアマチュアの垣根

兄弟仲が悪いわけではなかったものの、ボクシングに関してはそれぞれの想いがありました。田中亮明選手には、兄として、アマチュアとしてのプライドがあったのあったのかもしれません。

田中恒成選手がチャンピオンになった際には、父と小さな妹がリングに上がり、ベルトを付けた姿が、全国ネットで中継されました。

しかし、リングサイドで応援していた田中亮明選手は、決してリングに上がることはありませんでした。

「自分もボクサーとしてのプライドがあるんでしょうね」と宮部。

プロとアマの垣根もあり、兄弟が一緒にボクシングの練習をすることもこれまではなかったといいます。
 

コロナ禍の練習相手

しかし昨年のコロナ禍で、ボクシングの実践練習ができなくなり、兄弟がこぶしを交える機会が生まれました。

これが、田中恒成選手の大晦日の死闘、そして田中亮明選手のオリンピック出場へと繋がったのです。

多田「ある意味、コロナのおかげで兄弟がともに同じリンクの上で練習をすることができた」
宮部「できないことは抑えて、できることを見つけて調整をしてきたということですよね」

晴れて東京オリンピックに出場する田中亮明選手。
初戦は7月26日(月)、相手はベネズエラのヨエル・フィノルリバス選手です。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年07月23日08時36分~抜粋

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