多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

銀座・六本木・浅草…地名の根拠について調べてみた

東京2020オリンピックが開幕し、注目を集めている東京。

7月22日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、東京で有名な地名にスポットを当て、その名前の根拠について調べた結果を、パーソナリティーの多田しげおが報告しました。

[この番組の画像一覧を見る]

銀座は東京だけじゃない

東京で有名な場所の1つが「銀座」。
最も地価の高い場所としても知られていますが、なぜ「銀座」と呼ばれているのでしょうか?

日本史の授業で習った方がいらっしゃるかもしれませんが、江戸幕府が開かれた後、この辺りに銀貨の鋳造所が置かれました。

当時、物を作る作業所のことを「××座」と呼んでいて、銀貨を作るので「銀座」と呼ばれ、やがて、その地域一帯のことを指すようになりました。

銀は江戸だけで作られていたわけではなりませんので、実は東京以外にも銀座と付く地名の場所はあり、例えば京都の伏見にも銀座町という場所があります。
ですので、別に東京の銀座だけが本物というわけではありません。

ただ、「銀座」と付いている所がすべて昔に銀を作っていたというわけではなく、「銀座は日本一の繁華街だから、銀座と付けよう」といって、「〇〇銀座商店街」とついているケースもあり、それは銀の鋳造所とは関係ありません。
 

オシャレな街でも古風な名前

オシャレなイメージのある「六本木」。

2003年に誕生した六本木ヒルズなどが有名ですが、江戸時代には武家屋敷が並んでいた場所で、明治になって日本軍の施設が置かれ、兵隊さんの街に変貌。

終戦後、軍事施設が連合国軍側に接収されたため、外国人向けの商店や飲食店がだんだんできるようになりました。

その辺りの雰囲気が今も残っているのか、多田いわく「洋風な、ハイカラな」街となっています。

なお、地名の由来は諸説あり、6本の松の古木があったという説や、「高木」や「片桐」など木にちなんだ名前を持つ大名屋敷が6つあったという説があります。
 

浅草・蔵前はそのまんま

最後に紹介するのは、「浅草」。

浅草寺と東京スカイツリーという、下町風情と新しい施設が同居している街ですが、昔、この辺りは草が生い茂る場所でした。

ただ、この草が比較的丈が短く、浅く茂っていたため、「浅草」と呼び始めたという説があります。

多田は仕事柄、言葉についてよく調べることがあり、その中でわかったことが、固有名詞は他と区別するために付けるものですが、地名は見たままのものを付けるケースが多いそうです。

しかし、江戸時代になると、地名を付けた時の面影はなくなっていきます。

浅草寺の門前町として栄え始め、そこに米相場(米の取引を行う場所)が立つようになります。

ここに米の蔵が多く置かれたことから、浅草の隣の町に「蔵前」という地名が付きます。

そこに米の取引に関わる札差(米の仲介をする金融業者)が現れ、お金をたくさん持つ人が増えてくると、浅草には料亭や芝居小屋ができ、明治時代になっても映画館や劇場が集まる一大歓楽街へと発展して行きます。

今となっては草のイメージがあまりない浅草ですが、地名から昔どんな場所だったのか、思いを馳せるのも面白いですね。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2021年07月22日07時00分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報