多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

日本で1日2食から3食に変わったきっかけは?「ランチ」の雑学あれこれ

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の金曜日に放送されるコーナーが「石塚元章の金曜コラム」。

CBC論説室の特別解説委員の石塚が毎週、1つのテーマを取りあげて解説していますが、7月16日放送のテーマは「ランチ」。

この日は「駅弁記念日」だったのですが、以前に同じコーナーで駅弁を取りあげたため、今回はちょっとテーマを広げて、ランチの歴史や少し気になることなどについて、解説しました。

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日本は昼食を軽視しがち?

日本でのランチは、仕事や家事をしている方だと、簡単にさっと済ませるという方も多いでしょう。

実際に「お昼に何を食べたいか」という、あるアンケートで1位に来たのが圧倒的に麺類だったということからも伺えます。

逆に朝食でラーメンとか、夕食にそうめんだけというのも、あまりなさそうです。

食事は1日3回というのは今や常識化していますが、古代はお腹が減ったら食べるというものでした。

それが食べ物が手に入りやすくなり、調理するようになったことで、決まった時間に家族が集まって食べるようになりました。

ただ、昔は火を起こすのが大変ということもあって、何回も食事はしていませんでした。

平安時代にあった法典「延喜式」によりますと、食事は朝食と夕食の2回と記録されています。
 

いつから食事は1日3回に?

江戸時代になり、武士の給料の基準は「一人扶持」といって、1人1日に食べるお米の量を計算して支給されていましたが、その量は1日2食分でしたので、江戸時代はまだ1日2食が一般的だったということになります。

ただし例外もあり、力仕事をする人や職人、農業に携わっていた人は2食では足りないということで、間食や夜食を取っていた風習も。

さらに江戸の大火からの復興作業で、多くの職人がやってきたことや、明かりの普及で起きている時間が長くなったことで、3回食べる習慣が広まっていきました。

もともと日本では朝夕2回が基本で、後から昼食の習慣ができたので、お昼は比較的簡素という説もあるそうです。
 

breakfastの語源

一方、ヨーロッパでは事情が異なり、中世のヨーロッパは昼ごはんがメインの食事で、「ディナー」は昼食のことを指していました。

昔、英語の授業で「ディナー」と「サパー」を習った時、どう使い分けるのかよくわかりませんでしたが、ディナーはメインの食事のことを指すそうです。

また、夕食から翌日の朝食までは何も食べないということで、その間はいわば断食のようなもの。

朝食を「breakfast」といいますが、「fast」は断食という意味もありますので、断食を破るということから来ています。

ヨーロッパでは昼夜の食事の後に朝食が生まれたことになり、元々はお昼がメインですので、昼食の扱いがいまだに日本とは異なっています。

日本では昼食は軽く済ませがちですが、最後に石塚は「お昼は適当に食べるんじゃなくて、たまにはしっかりお昼ごはんを食べたい」とまとめました。
(岡本)
 
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2021年07月16日07時22分~抜粋

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