多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

蚊に刺されている時に気がつかない理由

知ってるつもりでも、本当はあんまり知らないことが山ほどあります。

7月15日『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』の「加藤愛の知ってるつもり?」では、「蚊に刺されても、どうしてすぐに気づかないの?」を取り上げました。
加藤愛アナウンサーがレポートします。

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蚊が血を吸う理由

蚊に刺された時は、「痒い」と思って初めて蚊に刺されたことに気がつきます。
どうして、刺されている時に気づかないのでしょうか?

そこで、KINCHO 大日本除虫菊宣伝部の小林裕一さんに聞きました。

まずは蚊が血を吸う理由から。

小林さん「血を吸うのはメスだけで、しかも、いつも血を吸っているんじゃなくて、卵を産むためにタンパク質を必要とするんです。だから卵を産む時に血を吸うんです」

家に侵入してくる蚊の代表がアカイエカ。体重は2~3ミリグラムで、吸う血の量は、自分の体重とだいたい同じぐらいだそうです。

血を吸った後は重くなった体で必死で逃げて行き、家の近くの水面に150~400個もの卵を産みます。そして、また人の血を吸って産卵、を何回か繰り返すんだそうです。
 

普段は何を食べている?

産卵期のメスだけが血を吸うということは、メスの蚊が産卵しない時と、オスの蚊は、普段何を食べているのでしょうか?

小林さん「実は花の蜜とか草の汁を吸っているんです。通常、蚊が生きるために必要な栄養はそれから得れるってことですよね」

人間からすれば、花の蜜だけを吸って生きていてくれたらありがたいんですが、卵を産む時にはタンパク質が必要になって、血を吸うんだそうです。
 

唾液が曲者

いよいよ本題。
では、その蚊が人の血を吸う時に、どうして人は気づかないんでしょうか?

小林さん「一番大きい理由は唾液です。蚊は刺した時に唾液を人の体の中に入れてるわけなんです。これには麻酔作用がありまして、それで気づかないんですよね」

蚊の口は直径0.1ミリ。髪の毛よりも細い針なんだそうです。そのため感覚神経を刺激しにくいということもあるようです。

これで、刺されている時は気づかず、痒くなって気づく理由がわかりました。
では、なぜ、蚊に刺されると痒くなるんでしょうか?

小林さん「蚊の唾液が人間の身体に入った時にアレルギー反応を起こして、それが痒くなるんですね」
 

これも唾液のせい

人間の血液は空気に触れると乾いて固まります。それで怪我をしても血が止まるわけですが、蚊が吸った人の血は、蚊の体内で固まらないのでしょうか?

小林さん「蚊が血を吸う時に出す唾液は、血を固まらせない作用を持ってるんですね。そのおかげで固まらないんです」

「蚊に刺されても、どうしてすぐに気づかないの?」の答えは唾液の麻酔作用のせいでしたが、その他に、かゆみの原因がアレルギー反応だったり、血を固まらせない作用があったり、蚊の唾液にはいろんな役割がありました。 
(尾関)
 
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2021年07月15日07時40分~抜粋

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