全国各地には、その地域の風土や文化によって育まれた独自の音があります。
『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』「日本音の旅」のコーナーでは、そんな各地の音を毎週1つずつ紹介しています。
6月28日の放送で取り上げたのは、三重県伊勢志摩「海女の磯笛」。ポンポンという船のエンジン音に混ざって、「ピューイッ!」という甲高い音が聞こえます。これは、海女さんが海面に浮上して息を吐くときに出す音です。
三重県志摩市志摩町越賀(こしか)地区で海女をしている、林喜代美さんにお話を伺いました。
海女の磯笛について「出そうと思ってやってるのか、自然に出るのか。どっちですか?」と尋ねる多田に、「私は自然に出ます」と林さん。
かなり長い時間潜っていると思われがちな海女さんですが、林さんによると実は1回の潜水は30~40秒くらい。潜る長さよりも、潜る回数の方が多いそうです。
海女の磯笛は、口笛のように唇で出す音ではなく、のどの奥から自然に鳴る音。「今、ちょっとやって!」とお願いされても、陸地では音を鳴らすのは難しいといいます。
「若い海女さんは磯笛が鳴らないというのは本当ですか?」と質問する多田に、「この地区でも若い海女さんはいてますけど、磯笛は出さないですね」と林さん。「(若い海女さんは)声を出します。『苦しかった! ああー!」とか」と笑います。
2024年04月01日(月)
2024年03月30日(土)
2024年03月28日(木)
2024年03月26日(火)
2021年09月20日(月)