『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「沢朋宏のめっちゃ・ウマお取り寄せ」では、全国からの極上のお取り寄せの一品を紹介しています。
6月23日放送では、じめじめする梅雨時の中でスカッするような食べ物を北海道から取り寄せました。「メンビス」というお菓子です。
多田しげおとアシスタントの桐生順子が沢朋宏アナウンサーの説明を聞き、食レポをします。
和種ハッカのミントビスケット
まず、「メンビス」とはどんなお菓子でしょうか?
沢「北海道産の和種ハッカを使ったミントビスケットです」
これを聞いて「北海道のハッカということは北見ですね」とピンときた多田。
「明治時代はたくさん作っていて生糸と並んで日本の輸出品の多くを占めていました。今はほとんど作ってないと思いますが、和種ということは北見で作っているミントを使っているお菓子ですね」
沢「なぜメンビスかというと、ミントの中の主成分スーッとする成分はメントール。それを使ったビスケットだからメンビス」
北見はハッカの地
北海道の北見、網走に近いちょっと盆地のようなところで、そこが昔は和種ハッカの主産地でした。それが、一時期は世界の中でも相当なシェアを占めていました。
メンビスを作っている北見ハッカ通商の井家春一さんに伺いました。
「昭和9年~12年にかけては世界のハッカ市場の70%以上を北見の地のハッカで占めていたという記録があります」
当時のヨーロッパでは、日本の中の有名な都市といえば北見というくらい、ハッカを通じて有名だったそうです。
スーッとする成分が多い
北見の和種ハッカのよさはどこでしょうか。
井家さん「大きなくくりとしてはペパーミントですが、その中でエルメントールが60%以上含まれていれば和種ハッカとなります」
沢「スーッとする成分の中にもいろいろありまして、その中でもエルメントールがたくさん取れるのが和種のハッカです」
一時期は北海道の北見は和種ハッカで大ブームになっていました。が、輸入の自由化、人工でできたスーッとする成分に押されてずっと落ち込みました。
北見からハッカの灯を消してはならない、と立ち上がった方々が北見ハッカ通商です。
現在畑が2ヘクタール、学校のグランドくらいの大きさです。精製すると80kgくらいのハッカが取れるそうです。
多田は「ほんのちょっとです。貴重なものですね」と感心します。
メンビスはどんなお菓子?
話題を「メンビス」に戻します。
和種ハッカを、香りとして、食べ物として、いろいろな形に加工したもののひとつが今回のメントールビスケットです。
ビスケットの生地にハッカを練り込んで、真ん中にチョコレートを挟んだものです。
果たして、味は甘いのか、スーッとするのでしょうか?
実食の感想は?
ここで「メンビス」登場です。
2種類あって、ベースのものはクリーム色のビスケット、これにミントが練り込まれています。二枚重ねになっていて真ん中にチョコレート。
多田「見るからにおいしそうですね」
桐生「まず香り嗅いでください、いや~、このままくんくんしていたい感じ」
沢「私、食べましたが、何食べてるかわからなくなる」
多田「それわかるわ。ハッカの香りがバンバンして、ハッカの味がして、もちろんチョコの味、ビスケットの本来の味とあって、何食べているかわからない」
一方、桐生は「すごく食べているとスースーします。その後にチョコレートの甘味がふわっとするので総合すると甘いクッキーです」と、早くもお気に入りの様子。
「いわゆるチョコミント、上品でさわやかなクッキーで、香りがごちそう」
チョコミントが好きな人にはピッタリなようです。
梅雨のじめじめ時にぴったりの「メンビス」、和種ハッカを守ろうというみなさんの心意気に感じ入ります。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年06月23日08時28分~抜粋