多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

なぜ? 涼しいはずの北海道が全国1位の暑さを記録!

6月11日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』、この日北海道で34.6度を記録し、全国1位の暑さとなりました。

気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナーには、「北海道や北東北が、なぜこんなに気温が高いのですか?」という質問が寄せられました。

平均気温が低いはずの北海道・東北地方。ましてや夏を前にして、なぜこんなに気温が上がったのでしょうか。

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サンサンと日差しが降り注ぐ

この日、北海道北見市で34.5度、お隣の美幌町では34.6度を記録。秋田県横手市でも同じく34.6度を記録し、全国一の暑さでした。

涼しいはずの北海道や北東北で記録した、まさかの気温。しかし、実はこの現象は今年に限ったことではないようです。

「毎年、これは起きるんです」という沢の言葉に、「えっ? 忘れてるだけで毎年こういうことは起きていたんですか?」と驚く多田しげお。

5月の下旬から6月の初旬にかけて、西日本などの普段気温が上がりやすいところは梅雨空で、太陽に恵まれません。逆に、北海道などの梅雨のないところにはサンサンと日差しが降り注ぎます。

これが、北海道や北東北の気温が高くなる理由です。
 

「あっ、ようやく来たか」

ちなみに、昨年の北見市の最高気温は、なんと38.1度! しかも夏ではなく5月26日でした。

「5月の下旬にそんな高い気温が出てた! 北海道北見! すみません、北海道の方。すっかり忘れて……」と、恐縮する多田。

このように、この時期に北海道や北東北が全国の最高気温を記録するのは、珍しいことではないようです。

今年はこの現象が全く起こっていなかったため、沢的には「あっ、ようやく来たかと言う感じ」なんだそう。
 

梅雨の“長休み”

続いての質問です。

「ここ30年ほどで、あまり雨が降らなかった梅雨はあったんでしょうか」(Bさん) 
今年、西日本は早い梅雨入りとなりましたが、確かに最近あまり雨は降っていません。

「今シーズンのような梅雨っていうのは、過去あったんですか?」という多田の質問に、「あったんですよ」と即答する沢。

今シーズン、名古屋の梅雨入りは5月と例年に比べて早かったものの、6月に入ってから雨の日がかなり少なくなっています。

沢によると、「過去、梅雨入りが早い年は、こういう傾向がある」。梅雨が“中休み”ならぬ、“長休み”することがあるようです。
 

「今年の梅雨も、結局雨が降ったね」

「6月の降水量が少ないなら、今年は空梅雨?」というわけでもありません。実際、5月の名古屋市の降水量は平年の1.5倍以上でした。

6月の降水量はここまで少ない状況でしたが、「ここからは増えてくる」と沢。

そのため7月に入る頃に振り返ってみると、「今年の梅雨も、結局雨が降ったね」ということになるだろうということです。

気象庁には、1951年から70年分の「梅雨の統計」があります。この統計から、沢が多田に問題を出します。
 
「東海地方で1番雨が少なかった年は、全体の何%ぐらいだと思います」と尋ねる沢に、「70% 」と答える多田。

答えは「50%」。これはかなりの空梅雨です。

続いての問題は「平年の6割を切るような梅雨は、過去70年の内、何回あったでしょうか?」というもの。

この質問に、「その言い方からすると、意外に少ないんだろうな。70年の間に12回」と予想した多田でしたが、こちらも×

答えは「4回」と、かなり少ない数字。
つまり梅雨時期には、ほぼ毎年例年の70~120%の雨が降るということです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年06月11日07時07分~抜粋

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