多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

鉄道のブルーリボン賞、「ひのとり」に決定!

ブルーリボン賞というと映画の賞を思い浮かべる人が多いと思いますが、先日鉄道のブルーリボン賞が発表されました。

6月7日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この鉄道のブルーリボン賞を取り上げました。鉄道友の会が発表するもので、前の年、2020年にデビューした新型の鉄道車両の中から優秀なものを選びます。

沢朋宏アナウンサーが「鉄道博士」として解説します。

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ブルーリボン賞は「ひのとり」!

ブルーリボン賞とは、その前の年にデビューした新型の鉄道車両の中から優秀なものを選んだものです。ローレル賞というものもあり、1等賞がブルーリボン賞、2等賞がローレル賞というイメージです。

今年のブルーリボン賞は近鉄の名阪特急の「ひのとり」が選ばれました。

では、ブルーリボン賞はどんな栄誉がある賞なのでしょうか。鉄道友の会はどういう会でしょうか。
 

鉄道友の会とは?

鉄道友の会とはどんな集まりでしょうか。
鉄道が大好きなお友達の会です。任意団体でほんとにファンの集まりです。ただ歴史は50年、60年以上続いている、日本を代表する鉄道愛好家の会です。

ちなみに今の会長は国鉄が分割民営化したJR東海初代社長の須田さんです。須田さんは、フルムーンとか青春18きっぷの生みの親です。旅行と電車が大好きな方です。

会員は全国で3,000人ほど。
その中で決めているのがブルーリボン賞、ローレル賞です。
 

ブルーリボン賞選考委員会

どうやってブルーリボン賞が決まるのでしょうか。

会員の中に9人のブルーリボン賞選考委員会があります。会員の中でも、旅行が好き、模型が好き、などいろいろいます。この9人はその中で鉄道の車両に詳しく、かつ、お人柄的に公平、公正な判断ができると認められた方です。
これに選ばれること自体が名誉です。

この9人の選考委員の方が昨年度デビューした車両の中からノミネートをします。
そして会員3,000人に発表。会員はひとり2票の投票権を持っていて投票。その結果をもって決めていきます。
 

エンブレム授与

1958年に初代のブルーリボン賞を選び始めて、60年以上になります。

この地域の車両で、過去選ばれたものは、名鉄だとパノラマカー、パノラマデラックス。近鉄だとアーバンライナー、しまかぜ。

これはファンの投票ですが、その結果が鉄道業界から見て疑念のつけようがないくらい、やっぱり今年はこれだよねとプロの目とファンの目が一致するそうです。

選ばれた鉄道会社にとってもとても名誉なことという意識が強く、ブルーリボン賞、ローレル賞をもらえるとエンブレム、直径10cmくらいのプラスチック製のプレートが授与されますが、ほとんどの鉄道会社は、そのエンブレムを当該車両に飾り付けています。

そのくらい鉄道友の会は一目置かれている存在です。
 

「ひのとり」の選考理由は?

今年選ばれた「ひのとり」、デビューのときも話題になりました。真っ赤な車体が大阪と名古屋の間を走っています。その素晴らしさはどこにあるのでしょうか。

今回、沢が選考委員長と話しました。

「とにかく電力の燃費がいいとか、構造が斬新とか、いろいろありますが、一押しは前の人のシートをリクライニングしても自分の目の前にバンと出てこない。
バックシェルといって、席自体が貝殻のようになっていて、自分の席の空間の中で背もたれを倒すことができる。後ろの人に不快感を与えない。これを全席に導入したは初めての車両です」ということです。

今回、近鉄の「ひのとり」の開発テーマはくつろぎのアップグレード。シートの面、技術の面、装備の面、快適性の面、ファンの目からみたいろんなポイントにおいて、どこもかけることなくくつろぎをアップグレードした、というのが選考理由です。

鉄道のブルーリボン賞、今回は地元を走っている鉄道が選ばれました。
その乗り心地のよさを体感したいものですね。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年06月07日07時23分~抜粋

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