顔や体などにあるホクロですが、このホクロから出ている毛は、特にしっかりしていて太く長く感じると思ったことはありませんか?
5月27日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この疑問について加藤愛アナウンサーが調査。
愛知医科大学皮膚科学講座の渡辺大輔教授に、電話でお話を伺いました。
なぜホクロができる?
そもそも、ホクロはなぜできるのでしょうか。
渡辺先生「メラニンという皮膚の色素を作る細胞をメラノサイトといいまして、メラノサイトが変化してできる良性のできもの、腫瘍ということになります」
人によってホクロの数が違いますし、年齢を重ねると増える場合がありますが、それはなぜなのでしょうか。
渡辺先生「ホクロがどうしてできるのか、増える原因もわかってないんですけど、ただ、親御さんにホクロが多いと、こどもさんにもホクロが多い傾向があったり、紫外線を受けると増えるといわれているので、遺伝や日光による紫外線の刺激と関連しているのではないかと。
女性の場合、妊娠でホクロが増えたり、色が変化したりすることがあるので、女性ホルモンも何らか影響しているのではないかといわれております」
これだけよく知られているホクロでも、意外と解明されていないことがあるようです。
ホクロが先か?毛が先か?
ここからが本題ですが、なぜホクロから太くて長い毛が生えてくるのでしょうか。
渡辺先生「ホクロから毛が生えているわけではなく、正しくはもともと毛穴があった場所にホクロができて、そこから毛が伸びている状態だと思います」
ホクロが先ではなく、毛の方が先ということになりますが、それならなぜ、その毛だけが太いのでしょうか。
渡辺先生「腫瘍は細胞分裂が活発な状態ですので、そこの毛穴の周囲に腫瘍の現象が起きますと、毛も発育が良くなって、毛が伸びて太くなるという現象だと思います」
ホクロがある場所がそもそも毛が太くなりやすい環境にあるため、必然というわけです。
こんなホクロは要注意
先ほどホクロは良性の腫瘍であるというお話がありましたが、良性とはいうものの、「腫瘍」と聞くと、病気のような怖いイメージを持ってしまいます。
ただ、実際にホクロの癌もあり、悪性黒色腫というものがあるそうですが、普通のホクロとはどのように見分ければ良いのでしょうか。
渡辺先生「病変が左右非対称、形がいびつであること、病変と普通の皮膚の境界があいまいである、病変の色むらがある、大きさが6mm以上である、こういう所が普通のホクロと悪いホクロの見分け方の1つです」
特に日本人の場合は、手のひらや足の裏にも悪性黒色腫ができやすいそうです。
もちろん、手のひらや足の裏にあるホクロすべてが悪いというわけではありませんので、まずは上の条件に当てはまるか見てみましょう。
さらに、これはあくまでも見分け方の1つですので、気になるようでしたら、皮膚科に相談してみても良いかもしれません。
多田は最後に、「家に帰ったら、足の裏見てみよう」と語っていました。
(岡本)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年05月27日07時43分~抜粋