多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

熱中症を警戒すべきは気温より湿度!

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

5月14日の放送では、今年新たに運用が開始された「熱中症警戒アラート」について取り上げました。

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「熱中症警戒アラート」全国導入開始

ハウス農家のAさんから沢宛てに寄せられたのは、こんなおたより。

「今朝、5時からキュウリの収穫をしました。全身汗だくです。あと2時間くらい収穫を続けていたら、熱中症だったと思います」(Aさん)

まだ5月中旬ですが、環境によってはすでに熱中症を警戒する季節になってきました。

そして、最近あちこちで耳にするようになった「熱中症警戒アラート」についてのおたよりも。

「今年も『熱中症警戒アラート』という言葉を聞くようになりました。去年も沢君に教えてもらいましたけど、すみません、もういっぺん沢君教えて?」(Bさん)

熱中症警戒アラートは、去年関東地方から始まり、今年から全国で運用が始まったシステム。

先週、沖縄の南八重山地方を対象に、全国導入後の第1号が発表されました。
 

家の中でも熱中症になる理由

改めて、熱中症警戒アラートとはどのようなものなのでしょうか。

沢によると、「熱中症になりやすい気象条件の時に、環境省と気象庁が共同で注意を呼びかける、熱中症についての“警報”みたいなもの」。

熱中症に繋がるものについて研究を重ねた結果、大事なのは温度よりも「湿度」であると判明しました。

熱中症警戒アラートの元となる「危なさ判定」は、温度と湿度、そして輻射熱の組み合わせせで決まります。

熱中症になりやすい条件の割合は、湿度が7、輻射熱が2、気温が1。

例えば、田んぼの中にいる時とビル群にいる時とでは、周囲から感じる熱が異なります。

「そうか、湿度の高い夏の日に『家の中にいるから大丈夫でしょ』と、例えば家の中でお年寄りが熱中症になってしまうのは、湿度が決め手だから」と納得の多田しげお。

湿度は感覚として実感しづらい、というわけで新たな指標として「熱中症警戒アラート」が生まれたというわけです。
 

前日17時と当日5時に発動

熱中症警戒アラートを出すのは、「熱さ指数33」のとき。

「100のうちの33というイメージだと、すぐに出そう」と思った多田でしたが、実は熱さ指数は上が37~38まで。33まで上がると相当危険というわけです。

熱中症警戒アラートが発動されるのは、危険な暑さの前日の夕方17時、そして当日の朝5時。「愛知県2、岐阜県2、三重県2」のように県単位で発動されます。

ここまで覚えておけば一般の方は大丈夫。しかし、Aさんのようにハウスで働いている方は状況が異なります。
 

シチュエーション別の熱中症予測指数

環境省のHPには、「体育館では、教室では、ビル群では、田んぼでは、家の中では」というように、シチュエーション別の県単位での当日の熱中症予測指数が出ています。

これを見ると、「『一般の人は大したことがないけれど、ハウスの中はヤバいぞ』と分かるようになっている」ということです。

「インターネットの世界では細かく出ています。放送ではざっくりとお伝えしていきます。この両方を上手くつかっていただければ」と沢。

命の危険もある熱中症。その日の危険度を事前に知ることは、命を守るためにとても大切なあることです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年05月14日08時04分~抜粋

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