三重県伊賀市に住む30代の女性が、スパラガスからできたアスパラ茶を作り出しました。
アスパラガスの生産が盛んという伊賀市周辺ですが、アスパラ茶を作った経緯は何だったのでしょう?
5月10日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、開発した中井奈緒美さんに話を伺いました。
こどもの発案
まずは、アスパラ茶がどうやってできたかです。
中井さん「数年前から何かアスパラガスの加工品ができないかと考えていましたが、去年、現在小学校5年生の息子が遊び感覚で『アスパラガスを乾燥させてお茶にしてみようよ』と提案してきたのがきっかけです。
私はジャムとかスープとか製品開発を試行錯誤していましたが、なかなか納得できず発売には至りませんでした。が、不意に息子がそういってきて、はじめは『えっ』という感じでしたが、一度やってみて、それを飲んだ時に『これはいける』とすぐ思いました」
お茶の味は?
お茶の出し方は、アスパラガスを棒状のまま乾燥させたものを使うそうです。
中井さん「だいたいコップに3~6本くらい入れてもらって、そこへお湯を注いで5分くらい出すと、アスパラの甘味と香ばしさと、とてもやさしい味になります。
もう少し時間をおいて、そこに塩を足すと、スープみたいな感じになります」
アスパラガスというと緑を連想しますが、お茶の色は茶色だそうです。
このアスパラ茶の名前は「明日晴茶」と書くそうです。
中井さん「こういうコロナ禍の中で、みんなが何かストレスを感じながら日々生活をしている中で、『明日晴茶』を飲んで、また明日もがんばろう、笑顔になって欲しいという思いも込めています」
確かに、明日晴れるといいなという希望を感じる名前です。
未経験から農業を
ところでアスパラガスに目をつけたのはなぜでしょう?
中井さん「伊賀市はアスパラが特産品になっています。栽培のきっかけは、私の義父が亡くなってその後を継いだ、ということが始まりです。
私はまだ農業も未経験でしたが、お義父さんが『日本一のアスパラを作る』とずっと頑張っていて、主人はサラリーマンなので、私が継ぐことになりました。
まだお義父さんには及ばないかと思っていますが、いまSNSなどで産地であることや農家の楽しさ苦しさ、いろいろ発信して楽しんでいます」
アスパラガスは4月上旬からゴールデンウイークまでが春取りアスパラで、今は、まもなく夏取りアスパラに変わっていくタイミングです。
今年はとてもいい出来だそうです。
多田は「まず、『明日晴茶』を飲んでもらって、アスパラガスも食べてくださいということですね」とまとめました。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年05月10日08時09分~抜粋