多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

名古屋市長選、国政選挙に自民党全敗。これをどう見るか?

4月25日に名古屋市長選挙が行われ、河村たかし氏が新人候補を退けて4期目に当選しました。
一方北海道、長野、広島で行われた国政選挙では、野党4党の共闘ですべて当選、与党は全敗という結果となりました。

そこで、26日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が「これらの選挙の結果をどう見るか?」を語ります。

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河村さん勝利だが…

名古屋市長選挙は、事実上河村氏と横井氏の一騎打ちとなりました。
得票が39万票で勝利したのは河村氏。一方の横井氏は35万票ほどを獲得しました。
投票率は42%と、前回より6%ほど高くなりました。

過去3回の河村氏は圧勝でしたが、4期目となる今回は苦戦となりました。

多田「直前の県知事に対するリコール運動、その音頭をとったひとりというイメージからでしょうか?」

石塚「そうですね。それと多選も言われました。名古屋市長で4期目は戦後では初めてです。勝ったといっても4万票あまりの差。これはかなり厳しい状況でした」

河村市政に厳しい評価?

多田「事実上、河村市政の12年間をどう評価するか。さらには県知事に対するリコール運動の旗をふった、河村さんに対する信任投票だったわけですね」

石塚「過去の圧勝ぶりから見ると間違いなく厳しい選挙だった。だからかなり厳しい評価がされていると思います。

公約も割と一般向けしやすいものを打ち上げる。たとえば天守閣を木造にするとか、蒸気機関車を走らせるとか、税金を下げるとか。
天守閣を木造とかSLはどうなったかというと難しくなったりしています。

そこへリコールです。トリエンナーレに関して税金でやるのはどうかという議論はあってしかるべきです。それはそれとして、だからといって、民主的な選挙で当選した人をリコールで引きずりおろすということはあの場合の判断として正しかったのか。

正しい署名を数えたところで微々たるものだった。ということは有権者のほとんどは、あの問題でリコールまでやることをよしとしてなかった。

そういうことも含めると、かなり河村市長のやり方にどうかなと思っている人がいたというのが今回の結果につながったと思います」
 

国政選挙も自民に逆風

多田「昨日、行われた国政選挙、衆議院の北海道2区、参議院の長野選挙区、参議院の広島選挙区。ここも自民党にはものすごく逆風が吹いた。特に広島は金と政治の関係にNOを突き付けられたわけですね」

石塚「広島は保守地盤で、本当なら自民党が勝ってもおかしくないエリアです。
なんで今回こんなに逆風だったかというと、安倍さんの時代ですが、ベテランの参議院議員 溝手さんという方がいらして、安倍さんにちょっといかがなものかとハッキリおっしゃる方でした。安倍さんはそれが気にいらなかった。
そこで、安倍さんはもうひとり、河井案里さんを無理矢理立たせた」

多田「巷間いわれている1億5000万円をつぎこんで、結果それが買収資金に使われたのではないかと言われています。この辺りを広島県民はすごく感じたのでしょうね」
 

総選挙はどうなる?

多田「もう半年以内には、国政選挙の総選挙があります。管政権にとっては、これだけ自民党に逆風が吹けば、難しいでしょうね」

石塚「本来ならちょっとでもいけると思えば、解散もあるわけです。ところが、解散できないなと思いますね。そうすると、どっちみちある選挙を誰の顔で戦うかです」

多田「その手前9月に、自民党総裁選挙があるんですよね」

石塚「総裁の顔を変えた方が有利か不利か。なかなか自民党の中に次の人がいないというのが悩ましいところです」

多田「昨日の国政選挙からみえるのは、管さんほんとこれから厳しいです。自民党にとっても厳しいです。
世の中コロナで大変ですけど、これから10月にかけて大事な政局を迎えます」

オリンピックがあって、その後、自民党総裁選挙、総選挙と続きます。これからますます政局には目が離せません。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年04月26日07時21分~抜粋

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