多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

王冠のギザギザは数が決まってる?ちょっとしたビールの雑学

4月23日は「地ビールの日」。

なぜこの日かといいますと、ビールの本場ドイツで「ビール純粋令」という法律が発布されたため。

「ビールの原料は大麦・ホップと水だけ」と決めたのですが、制定されたのはなんと1516年で、その後、大麦は麦芽に変わり酵母が追加されているものの、現在も続いています。

そこで、4月23日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室のの石塚元章特別解説委員が、ビールについて掘り下げました。

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日本ではビール消費量が低迷

居酒屋などでは「とりあえずビール」と頼むぐらい、日本人には深く浸透しているお酒ですが、実は1994年をピークに消費量は下がっている状況で、今は3分の1ほどであり、この流れは今後も変わらなさそうです。

消費量の低下について理由はいくつか考えられますが、1つはアルコール飲料の多様化。

昔はほぼ日本酒かビールの2択でしたが、今やワインや焼酎、ウィスキーなど、好みも多様化してきています。

また、若者のアルコール離れや苦い味覚離れもあるようで、甘いテイストの缶チューハイや爽やかなレモンサワーなどが好まれています。

そして、最近でいえば、コロナ禍により外食が減ったり、緊急事態宣言で飲酒の提供が控えられたりしたことで、業務用ビールの消費が減ったことも挙げられます。

業務用の低迷を補うため、最近ではビールメーカーが家庭用のサーバーを販売する動きを見せています。
 

日本のビールの歴史

紀元前4000年からビールの起源があったといわれるほど、歴史のある飲み物ですが、日本へ本格的に入ってきたのは明治時代。

1887年(明治20年)にはビール製造メーカーの数がピークに達します。

東京に恵比寿という駅がありますが、ここは元々、近くにあったビール工場で大量に製造したものを出荷するために作った貨物駅。

この恵比寿という駅名そして地名は、ヱビスビールを出荷していたことから名付けられました。

つまり、恵比寿で作っていたからヱビスビールなのではなく、ヱビスビールの方が先に生まれていたというわけです。

その後、1901年(明治34年)に政府は麦酒税法を制定し、ビールに税金をかけました。

目的は軍備費の調達、折りしも日清戦争と日露戦争の間で富国強兵の時代でした。

今も政府が税収を上げたい時はお酒とタバコが狙い撃ちにされますが、昔からお酒が狙われていたようです。

税金によってビールは値上げとなったため経営が厳しくなり、100社ほどあった会社は数年で20社ほどまでに淘汰され、ビールの販売は大手に集中するようになりました。
 

瓶ビールの王冠のヒミツ

最近は家だとほとんど缶ビール、飲食店でもグラスやジョッキというケースが多いですが、瓶ビールで欠かせないのが王冠。

栓抜きを使う機会もめっきり減ったという方も多いでしょうが、この王冠のギザギザの数が決まっているのはご存知でしょうか。

実は原則21個と決まっているのですが、これは物を押さえるのには3点が良いといわれていて、3の倍数を採用したのが原因。

カメラを立てるための三脚は、まさに3ですね。

18個だと緩みやすい、しかし24個だと締まりすぎて栓抜きで開けにくいということで、21個に落ち着いたそうです。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年04月23日07時20分~抜粋

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