多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

レモンや梅干しを思い浮かべると唾液が出るのはなぜ?

梅干しが大好きだという加藤愛アナウンサーが、唾液について調べました。
どうしてレモンや梅干しの事を考えると口の中に唾がたまるのでしょう?

4月22日『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』では、唾液について名古屋市立大学大学院医学研究科 口腔外科学分野教授の渋谷泰之先生に伺いました。

[この番組の画像一覧を見る]

唾液が出る仕組み

口の中には唾液を作る唾液腺というものがあるそうです。
大唾液腺と小唾液腺があり、大唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺という左右に3つずつ、合計6か所の開口部から唾が出てくるんだとか。

小唾液腺は、口の粘膜の中にある無数に小さな開口部のこと。口の中の、どこからでも唾が出てくるようあるものだそうです。唾液腺から唾が出る仕組みは?

「脳が唾液を出すように指示を出すわけですけども、自律神経が唾液腺の組織を刺激して唾液を出します」と渋谷先生。

食べ物を咀嚼すると唾液が出るのですが、食べ物が口の中に入っていなくても、思い浮かべただけでも唾液が出るそうです。これは、脳が準備として唾液を出しなさいという指示を与えているんだとか。
 

知っているから出る

レモンや梅干しを思い浮かべただけで唾液が出る理由は、脳が準備を始めたためでした。

渋谷先生「レモンや梅干しって、最初の一口目は、もの凄く酸っぱいですよね。身体は、口の中に入ってはならないものが入ってきたと感じて、唾液で薄めようとするんです」

思っただけで唾液が出る=準備ということは、見方を変えると、私たちが仮にレモンや梅干しが酸っぱいということを知らなかったら、考えただけでは唾液は出ないのでは?

渋谷先生「唾液を出すのは経験からですね」

食べる前に唾液が出るのは脳の経験値から。これには加藤アナも驚きます。
 

唾液のいろんな役目

渋谷先生「唾液は消化酵素でもありますので、デンプンを麦芽糖などに変える作用もあります。また、口の中の潤滑油のような役割も果たしています」

唾液自体にも、口の中の粘膜の汚れを取る自浄性という作用もあるそうです。他にも、ばい菌に対して攻撃するような抗菌性。

「怪我をした時は唾つけといたら治る」と、よく言いますが、これは組織を修復する成分が唾の中に入っているため。他にも初期の虫歯なら、もう1回、回復させるような再石灰機能もあるんだそうです。
 

唾液を出しやすくするには?

口の中でいろんな役目をしている唾液、年齢とともに、だんだん出にくくなっていくと言われますが…。
「私は実感しています」と言う多田しげお71歳。

唾液を出しやすくする方法も渋谷先生に聞きました。

渋谷先生「唾液腺自体をマッサージする。耳下腺、舌下腺、顎下腺という3つの大唾液腺のある箇所をマッサージして、血流を良くして唾液を出すように促すということです」

その他にも、舌を動かすような運動をする、チューインガムを噛むなどで唾液の分泌が促進されるんだとか。次は具体的なマッサージの仕方です。
 

マッサージをしよう

耳下腺のマッサージ。耳の手前から頬の前の方に、唾液が流れる方向に従って皮膚を押すようさすっていくんだそうです。

顎下腺は、首と顎のエラの間のくぼみにあるそうです。これも後ろから前にですね、押しながらマッサージをするといいそうです。物理的に唾液を押し出すというイメージ。

加藤「唾にはたくさんの役目があります。レモンとか梅干しを見て、唾がたくさん出るということは、とても良いことなんだとわかりました」
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2021年04月22日07時40分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報