多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

癒しの鳴き声に包まれる! 熊本県天草市イルカに会える「五和の海」

全国各地には、その地域の風土や文化によって育まれた独自の音があります。

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N 』「日本音の旅」のコーナーでは、そんな各地の音を毎週1つずつ紹介しています。

4月19日の放送で取り上げたのは、イルカの声を聴くことができる、熊本県天草市五和町の海。

約200頭のミナミバンドウイルカが住み着く五和の海について、天草市イルカセンターのセンター長・上田さんにお話を伺いました。

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魚が集まる「魚類の宝庫」

五和の海の音、波の音とイルカの甲高い鳴き声が流れます。

イルカの声は、鼻から息を出すときの音だといわれています。

島原半島と天草諸島に挟まれた五和の海は、潮の流れが速く、海域にたくさんの魚が集まる「魚類の宝庫」。

その魚を求めて、五和の海には約200頭のミナミバンドウイルカが住み着いています。

つまり、いつでも「イルカに会える海」というわけです。

ミナミバンドウイルカは、体長約2~3m。バンドウイルカと比べると、やや小柄です。
 

世界でも珍しい海

シーズンになるとイルカがやってくる海はあちこちにあります。

しかし「こんなにたくさんのイルカが住み着いている海は、世界中でもここしかないのでは」と上田さん。

海の状況や漁業者の活動など、さまざまな条件がそろったことで、五和の海はバンドウイルカが定住する海になったそうです。

イルカが住み続けているということは、五和の海の自然が守られているということでもあります。

イルカの姿は、イルカセンターの2階のテラスからも観ることができるそうです。
 

ひとつの群れに50頭

船の場合は、出航後早ければ5分でイルカに出会うことができます。

「『いっぱいいますよ』という雰囲気ですね」と尋ねる多田に、「そうですね。ひとつの群れが大きいものですから」と上田さん。

いくつか群れがあり、ひとつの群れでは約50頭のバンドウイルカが一緒に泳いでいるそうです。

五和のバンドウイルカは人懐っこく、船の横を並走してくれます。

漁船やクルーザーの音にも慣れているため、近寄ってきてくれるイルカを眺めることができるのです。
 

船の周りはイルカだらけ!

船の前を横切ったり、船の下に潜ったり。時にはジャンプも披露してくれるなど、船の周りはイルカだらけに!

通常のイルカウォッチングでは、日によってイルカの姿を観られないこともありますが、五和のイルカは高確率で観ることができます。

イルカの群れがエサを求めて遠くに行っていて、観れなかったというケースもたまにはあると聞いて、「それは逆に、めったにないパターンに出くわしたということで。それはそれで、『どこかで非常に運がいいぞ』と思ったらいいわけですよね」と多田。
 

よく鳴くシーズンは「今」

イルカがよく鳴くシーズンは、まさに今。

「春先に赤ちゃんが生まれるので、会話やエサの取り方食べ方を教えてるんじゃないでしょうかね」と上田さん。

知能が高いことで知られるイルカは、鳴き声で仲間たちと交信しているといわれています。

上田さんにとってイルカの鳴き声は「ほっとする、癒しの声」。

「イルカがいつまでもいて、いつまでもいい鳴き声を聴かせてくれるというのは、五和の海の自然がずっと守られているということですからね」と多田。

「ぜひぜひこれからも奇麗な海を守っていてくださいね」と、五和のイルカに思いを馳せた多田でした。
(minto)
 
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2021年04月19日07時40分~抜粋

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