多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

女性ジョッキーが大人気!騎手になるにはどうすればいい?

このところ、JRAの女性の騎手がよく話題になります。
今月10日の新潟競馬で女性騎手が1、2位というレースがありました。一着は藤田菜七子騎手、二着に永島まなみ騎手。永島さんは今年の春、騎手になったばかりです。

そこで『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、「競馬の騎手(ジョッキー)になるにはどうすればいいか」を取り上げました。

多田がJRA競馬学校の先生、西脇文泰さんに伺いました。

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入学の条件は?

JRAの組織の中で騎手になるには、基本的には競馬学校に入学して学びます。
競馬学校に入学するための条件はあるのでしょうか。

西脇先生「身体的なところでは、簡単な体重制限があります。〇年生まれ~〇年生まれのものは受験時に45kg以下であるとか、生年に応じた指定体重の決まりがあります。受験できる資格の中で最大限の体重は48kgです。
また、視力は両目で0.8位以上(矯正可)。これが身体的な条件です。

乗馬未経験者でも問題ないですし、チャレンジしたい、興味があれば志して欲しいですね」

競馬の世界は厩舎の家に生まれてという方が比較的多いですが、そんなことと関係なく、興味ある方は来て下さいということです。
 

基本乗馬が大事!

競馬学校には毎年10名ほどが入学し、3年間座学や実技を学ぶそうです。実技ではどんなことを教わるのでしょうか。

西脇先生「基本乗馬といって、鞍に座って、馬上でのバランス、柔軟性、馬を自由に動かす扶助操作というものをしっかり教え込んで、それから乗り方に以降していきます。それに平行して基本乗馬は続けています。

もちろん厩舎作業、馬の世話もあります。自分たちが騎乗する馬の部屋を掃除したり、エサをあげたり、ブラッシングしたり、手入れしてあげたりも、非常に重要な実技です」
 

競馬法規に頭が痛い

では、座学はどんなことを勉強するのでしょうか?

西脇先生「座学は広く一般教養もあれば、専門教科といって、馬術競争理論を座学から攻めていくものもあります。
免許試験に合格しないといけないので、そのために競馬法規の勉強が非常に重要です。

あと、フィジカルトレーニングがあって、騎手になるために必要な筋トレを行っています」

競馬法規は、例えば馬券(勝馬投票券)は未成年者は購入できない。さらには譲り受けることもできないとか。
中央競馬場の数は全国に12カ所あり、それ以上は作ってはならないと法律で決まっているなど、さまざまな規則を学ぶそうです。
 

面接試験にドキドキ

勉強の後、騎手としての免許試験を受けなければいけません。

西脇先生「免許試験、単独で行われるのは法規を中心とした人物考査、つまり面接です。勉強しないで、3年間過ごしてきた知識だけではとても対応できないような、鋭い質問がたくさん飛んできます。

例えばジョッキーのレース中に、動物愛護の観点からしてステッキの使い方にかなり制限がありますが、その基本となる項目を答えよとか」

座学の試験は面接で行われるようで、なかなか厳しそうです。
 

実技試験は模擬レース

では実技の試験はどのように行われるのでしょうか?

西脇先生「最終的には実際にレースを行います。今年卒業生は8人ですけど、8頭立てで模擬レースを行なって、それを採点します。
乗ってる本人たちは勝ちたいでしょうけど、それより、迷惑をかけないで乗るとか、そういう判断も入ります」

JRAという組織の中でレースをやっていく、全体がちゃんと見えていてレース運びができるかどうか、そういったこともチェックされるのです。
 

卒業、いよいよデビューへ

免許試験の発表の日は競馬学校の卒業式の日だそうです。

西脇先生「競馬学校の卒業の日が2月の一週目、二週目です。その同日が免許試験合格発表の日です。
卒業したら、それぞれの所属予定の西か東のトレーニングセンターにそのまま行って、3月以降のデビューに向けて、厩舎で調教の手伝いをしながらデビューの日を迎えます」

今年の女性卒業生2人、古川奈穂さん、永島まなみさんはすでにデビューしましたし、初勝利もあげています。ジョッキーの世界にも新しい風が吹いているようです。
(みず)
 
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2021年04月14日07時21分~抜粋

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