多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

歩くと「キュッ、キュッ」! 京都府京丹後市・琴引浜の「鳴き砂」

全国各地にある、その地域の文化や風土によって育まれた独特の音。

多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N 』「日本音の旅」のコーナーでは、そんな各地の音を毎週1つずつ紹介しています。

4月5日の放送で取り上げたのは、京都府京丹後市・琴引浜の「鳴き砂」の音。

琴引浜鳴き砂文化館の松尾桂子さんに、琴引浜の鳴き砂についてお話を伺いました。

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鳴き砂はなぜ鳴くの?

琴引浜は、真っ白な弓型の砂浜が1.8キロ続く美しい砂浜です。

まずは、この砂浜を歩いた時の「キュッ、キュッ、キュッ」という高い音が流れます。

実際に自分の足で琴引浜を歩き、この音を聞いたことがあるという多田しげお

「わわわわわっ!という感じがいたしました」と、当時の驚きを振り返ります。

松尾さんによると、砂の音は天気によって変化があり、雨で湿ってしまうと砂が動かないため、鳴かなくなってしまうんだとか。

それでは、なぜ琴引浜の砂は鳴くのでしょうか。
 

ポイントは石英の表面

鳴き砂の7割は石英(セキエイ)。

石英は、表面が綺麗な水や空気で徹底的に洗われると、表面の摩擦係数が極端に上がるという特性があります。

触れたり踏んだりといった大きな圧力が加わると、たくさんの砂が一斉に動き出し、振動を伴って音が鳴るという仕組みです。

「ポイントは砂の表面が綺麗であること」と松尾さん。

波が徹底的に洗い、雨が塩分を流してくれることで、石英の表面を綺麗な状態に保っているというわけです。

 

全国どこでも鳴き砂体験

鳴き砂文化館には鳴き砂が展示されています。

「松尾さんの手元で、砂を鳴かせてみることはできます?」という多田のお願いに、松尾さんは「はい、鳴かすことができます!」と快諾。

「キュッ、キュッ、キュッ」と、冒頭で聞いた浜辺を歩いたときの音よりも、さらに高い音が響きます。

この音は、小さな冷酒グラスに入った少しの砂をガラス棒で突いたときの音。

砂の量や容器の大きさでも、鳴きの音は変わるそうです。

「なんとこの鳴き砂セット、販売もしておりますので。ご興味ある方はぜひお求めください。ご家庭でも鳴き砂の音を聴くことができる」と松尾さん。

このセットさえあれば、日本中どこでもこの鳴き砂の音を聴くことができます。

 

童心に帰れる砂浜

「琴引浜で良い音を聴くためには、歩き方に工夫が必要」と松尾さん。

たくさんの砂が動いた方が良い音が出るため、砂を蹴るようにすり足で歩く、または手のひらで砂を払うようにたくさんの砂を一斉に動かすと、「とてもよく鳴く」んだとか。

松尾さんは「これはね、体験した人にしかわからない。もう、ぜひ体験していただきたい。本当に心地よいです。嬉しくなって、楽しくなります」と教えてくれました。

鳴き砂の音から、同じようにキュッキュッと音がする小さい子どもの靴を連想した多田。

「あれはこどもが楽しそうな顔をしてますけども。あれと同じ気分を大人も味わえるということですよね!」

鳴き砂の上を歩くことで、大人も童心に帰ることができるようです。

 

ベストシーズンは春から夏前まで

冬になると5メーターの波が打ち寄せる日本海の荒波で、琴引浜の砂は徹底的に磨かれます。

「春の晴れた日、砂が乾燥していれば本当によく鳴きますので。この時期から、夏に海水浴場が解放されるまでがおすすめ」と松尾さん。

手の油分などが石英に移るだけでも鳴かなくなってしまう繊細な砂なので、多くの人が訪れる季節よりも前に訪れるのがベスト。

煙草の灰が砂につくとやはり鳴かなくなってしまうため、琴引浜は、日本で初めて禁煙になった海岸だそうです。

同じ理由で、BBQや花火などの灰が出る行為も浜辺では一切禁止なんだとか。

美しい浜辺で美しい音色を漂わせる、琴引浜の鳴き砂でした。
(minto)
 
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2021年04月05日07時40分~抜粋

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