2月9日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「日本全国47の旅」、今回は島根県です。
島根県の松江市周辺には「ぼてぼて茶」というソウルフードがあるそうです。
松江といえば京都、金沢と並び日本三大菓子、茶処として知られています。そこで「ぼてぼて茶」。響きがユーモラスですが、果たしてどんなものでしょう。
「ぼてぼて茶」を提供している松江市の塩見茶舗 代表取締役社長の錦織雄一さんに電話で伺いました。
松江の伝統食
実は今回取り上げる「ぼてぼて茶」、その名からは意外ですが、飲み物というよりも食べ物です。
まずお茶を出します。その時お茶の花も一緒に入れて煎じます。
出したお茶を器に入れ、茶せんで泡立てて白く濁ったところへ、ご飯やきざんだお漬物、黒豆、シイタケなどを入れて食べるという、松江地方の伝統食です。
松江地方では江戸時代から食べられていたと言われています。
諸説ありますが、松江藩のお殿様が鷹狩りの際、空腹しのぎに召し上がったと言われています。
多田「江戸時代から脈々と伝わっているというところが、さすが松江というか、伝統を重んじてということですね」
お茶漬けっぽい感じ?
多田「どんな味ですか?」
錦織さん「簡単に言うと、お茶漬けっぽい感じの食べ物です。塩辛さとか甘さが混じっていて、ちょうどほどよい感じです」
多田「入れるものは他のものでもOKですか?」
錦織さん「特に決まりはありませんので、ご自宅に残っている残り物を入れていただいても結構です」
多田「若い人はお肉もいいかもしれませんね」
実はおやつ
「ぼてぼて茶」は朝昼夜、どのタイミングで食べるものなのでしょうか?
錦織さん「基本的にはご飯とご飯の間、こちらの方では箸間といいますが、ちょっと小腹が空いた時に主に食べられていました」
晩ご飯までのおやつですね。
いったん入れたお茶を茶せんで泡立てるところが、お茶の伝統が生きている松江ならではです。
錦織さん「ただお茶を混ぜても、通常は白い泡は立ちません。もともと原料は番茶とお茶の花を一緒に入れて煮だし、それを器に入れて茶せんで混ぜると、きめ細かい白い泡が立ちます」
多田は長くその土地で培われた伝統を感じます。
面白い食体験
初めて食べる方はどんな感想を持つのでしょうか。
錦織さん「まずは見た目、食べ方が珍しいので『面白かった』という方が多いです。
基本的には泡立てたものをお出ししますが、ご希望があれば、お客様の前で泡立てることもあります。場合によってはご自分で体験することも可能です」
味についての反響はどうでしょう。
錦織さん「純粋に『おいしかった』という感想をいただいています」
多田「松江の名物として残していかないといかんですね」
錦織さん「島根にいらした時はぜひ味わっていただきたいです」
最後に「ぼてぼて茶」というちょっとユニークな名前の由来ですが、茶せんで泡立てる時の音から呼ばれているそうです。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年02月09日07時39分~抜粋