多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

雪はなぜ白いの?

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

2月5日の放送には、「雪ってどうして白いんですか?」という質問が寄せられました。

雪景色と聞いて思い浮かべるのは一面の銀世界。では、もし雪が赤や黄色やパステルカラーだったら?想像するだけでドキッとしてしまいます。

透明な氷の粒であるはずの雪が白い理由。それは不思議な光の性質にありました。

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もし雪がパステルカラーだったら?

「雪はどうして白い」というリスナーの素朴な疑問に、「雪がもし真っ赤だったら気持ち悪いよ」と多田しげお。

「雪が降って積もったら、一面の真っ赤な世界とか」と、赤の世界を想像して震えます。

「もっと気持ち悪いことを考えた!冷凍庫の氷は透明に近いですよね。雪がもし透明だったら…『あああっ!あっっ!』てなるわけですよ」と笑う沢。

見えない雪でつるつるに滑る道、見えない雪が何メートルも積もり、重みでたわむ屋根。

もし雪が透明だったら、確かにとんでもないことになりそうです。

「色とりどりのパステルカラーだったらもっと怖い」という多田の言葉に、実は「なぜ雪が白いのか」という問いのヒントがありました。
 

氷は透明なのに、かき氷は真っ白

「氷は透明ですが、かき氷は真っ白ですよね。『なぜなんだ?』っていうことと、雪が白いのって実は一緒なんです」と沢。

多田も「かき氷をセッティングするときには、氷の塊はほぼ透明ですわ。それをシャッカシャッカシャッカシャッカかいて、下に落ちてくる氷は確かに…白いですね」と納得です。

「えっ?ガラスもヒビが入ったら白くなる。かき氷って氷にヒビが入ってるの?」と、多田の頭の中は“はてなマーク”でいっぱい。

沢は「かき氷は雪の結晶に近い状態になるわけです。小さな氷の結晶になる」と解説を始めます。

例えば虹は、雨粒の反射で光が7~8色に分かれて美しく見えるものです。

氷の結晶は六角形。

小さな氷の粒に光が乱反射し、いろいろな色が混ざり合います。
混ざり合った光は、なんと白になってしまうのです。
 
つまり「雪は目に見えないぐらいの小ささで光が乱反射して、結果的に人間の目には『白』に見えている」だけなのです。

「白として目に飛び込んできているということ」と、自分の言葉で確認する多田。

多田「要は氷の塊が細かく砕かれて乱反射した結果、人の目には白い光線として届いている」
沢「ぐしゃぐしゃに乱反射して、結果まとまっちゃったという話」

多田「結果『白に見えてよかったね』ということですね」
沢「これ七色に見えたり、透明になったりすると厄介ですよー」

雪が白い理由は光の乱反射。
このおかげで、雪の銀世界を楽しむことができているというわけです。

雪が七色や透明、ましてや真っ赤だったら。
そんな世界も、ほんの少しだけのぞいてみたい気がします。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年02月05日08時05分~抜粋

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