多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

コロナ重症化の影響で売り切れも「パルスオキシメーター」って何?

新型コロナウイルスがいまだに収束しない中、深刻な問題となっているのが、コロナ禍の疑いがある方が入院する前、自宅で待機している間に亡くなってしまうということ。

風邪だと思っていたら急に重症化するということもあるため、重症化する前に病院に行けるかどうかで、生死を分けることになってしまいます。

そのような状況で今注目を集めているのが、「パルスオキシメーター」という機器で、一部のショッピングサイトでは売り切れになっている所もあるそうです。

2月4日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、この「パルスオキシメーター」という機器が何を計るものなのか、なぜこの機器で重症化のサインを示すのかについて、パーソナリティの多田しげおが解説しました。

[この番組の画像一覧を見る]

何を測る機器?

「パルス」は脈拍のことで、「オキシ」は酸素を表し、「メーター」は測定すること。

脈拍と動脈血の酸素飽和度を測定する機器で、使い方は簡単。

洗濯ばさみのような形状の部分に人差し指などをはさんで使用し、画面に脈拍数と酸素飽和度の数値がデジタル表示されます。

酸素飽和度は、健康な方ならふだんは98~99%となるのですが、これが95%以下だと要注意、90%以下になってしまうと肺の状態がかなり悪くなっている可能性があり、すぐ医師に相談する必要があります。

パルスオキシメーターだとこのパーセンテージがすぐにわかるため、自宅療養中の方に対して一部の自治体では配布されていて、状況を逐一チェックしてくださいと伝えています。
 

肺が悪いことがなぜわかる?

ではなぜ、血中の酸素飽和度が減っていることが判明すると、肺が悪くなっていることがわかるのでしょうか。

私たちは呼吸をして酸素を肺に送り、血液の中にある赤血球が肺の中で酸素と結びついて、体の末端まで酸素を運んでいます。

この働きによって、筋肉に酸素を与えて運動させたり、生命を維持させたりするのですが、肺が悪くなって呼吸不全で肺の中に空気が取り込めない、十分に酸素が結びつけられない場合、赤血球が運ぶことができる酸素の量は減ってしまいます。

つまり、赤血球が最大限運ぶことができる酸素の量である「酸素飽和度」が少なくなるということになり、酸素飽和度が少なくなっているということは、肺がダメージを受けているということを示していることになるのです。
 

以前からあった機器

このパルスオキシメーターは、コロナの重症化を早く確認するためだけのものではありません。

実は多田は新型コロナウイルスが問題となるよりも前からパルスオキシメーターを持っていて、ときどき自分の体調をチェックしています。

呼吸器系統に持病があり、時には気道が狭くなってうまく空気を吸い込むことができない時があり、「調子が悪いな」と思ったら、測る習慣があるのだとか。

多田は「私、99とか98なんてあんまりないんですね。普段からせいぜい96ぐらいで」と語り、今回のコロナの問題であらためて、「呼吸器疾患の持病がある人は、新型コロナウイルスに感染すると重病化しやすいんだな」と思ったそうです。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2021年02月04日08時05分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報