多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

動物好きにはたまらない、犬・猫をお祀りする神社「犬の宮・猫の宮」がある。

山口県には全国でも珍しい犬と猫をまつる「犬の宮・猫の宮」があります。

1月27日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「日本全国47の旅」では、山口県の「犬の宮・猫の宮」を取り上げました。

場所は山形県の南の方、高畠町にある神社です。この神社はそれぞれ犬、猫をお祀りしてます。そんなところから多くの方がペットの健康祈願や、ペットの供養に訪れて、犬や猫の写真をたくさん貼っていくそうです。

なぜ犬や猫を祀っているのでしょうか。それには物語があります。
山形県高畠町教育委員会の水口さんに伺いました。

[この番組の画像一覧を見る]

「犬の宮」伝説

「犬の宮・猫の宮」は、全国でも珍しい犬と猫を祀っている神社です。
そのいきさつを水口さんが教えてくれました。

今から約1200年前、平安時代、犬と猫が魔物から人間を守ったと言われています。

まず「犬の宮」の言い伝えです。

あるときお役人に化けた古ダヌキが村人たちに、「この里では昔から年貢を納めていない。今年から年貢の代わりに春と秋にはこどもを差し出すように」と告げました。
村人たちは大変悲しんで途方に暮れました。

そこに目の見えない旅のお坊さんが偶然通りかかりました。一晩の宿を探し求めていると、ちょうどその家がこどもを差し出す家でした。

その家にタヌキが化けたお役人が現れて、ごちそうを食べているところを、お坊さんが様子を見ていると「甲斐の国三毛犬四毛犬にこのことを知らせるな」と何度も念を押しています。
それを聞いたお坊さんは、犬を過剰に怖れているのはもしかすると人ではないのではないか、と気づきました。

それを村の若い衆に伝えて、甲斐の国に使いをやって、三毛犬と四毛犬を借りてこさせました。

その後、お役人を村人がお酒の席に招いて、酔いがまわった時に、2匹の犬を放つと、お家の中でタヌキと犬の大乱闘になりました。

静まり返った後、村人たちが部屋に入るとそこは血の海。大タヌキと犬2匹が死んでいました。

犬は悪いことをする古ダヌキをやっつけて村人たちを守ったということで、その犬たちを祀りました。それが「犬の宮」のはじまりと言われています。
 

「猫の宮」伝説

「猫の宮」の言い伝え。

この話から70年後、猫が人間を守ってくれた話です。
猫が庄屋様の家に飼われていました。大変なついて、おかみさんがトイレに行く時もついていくくらいでしたが、トイレに入っている間、猫は天井を見上げてうなるようになってきました。

それを気味悪がったおかみさんが庄屋さんに話して、怪しく思った庄屋さんが猫の首を切り落としてしまいました。

その瞬間、猫の首が宙を飛び天井に向かい、屋根裏に隠れていた大蛇の首にかみついてそれを殺しました。
先ほどの古ダヌキの怨念を背負った大蛇が仕返しの機会を狙っていたそうです。

庄屋さんは猫を切ったことを大変悔んで、それをお祀りするために「猫の宮」を建立したそうです。
 

写真がいっぱい

この言い伝えから村人の災難を救った犬と猫を祀る神社ができました。ペットの健康祈願や供養に訪れる人も多く、どんどん犬と猫の写真が増えています。

道を挟んで「犬の宮・猫の宮」があり、今や、高畠町の観光スポットになっているようです。

ペットをかわいがっている人は多いですが、犬・猫を祀っている神社は少ないので、動物好きは一度はお参りしてみたいですね。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2021年01月27日07時37分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報