多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

今年の節分が2月2日なのはどうして?

2月3日といえば節分、節分といえば2月3日。何の疑問も持たず、こう覚えていた方は多いのではないでしょうか。

ところがある日、恵方巻のチラシを見ると「今年の節分は2月2日!」というまさかの文言が…

今年の節分に、一体何が起こったというのでしょうか。

1月22日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナーには、「今年の節分が1日早く2月2日なのはどうしてですか?」というおたよりが多く寄せられました。

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地球の公転と「うるう年」

今年の節分が2月2日になった理由は、「立春」が2月3日になったことにあります。
節分は立春の前日。よって、今年の節分は2月2日であるというわけです。

地球が太陽の周りを1周する(公転)ときの通り道を24等分に分け、今どこの位置にいるかによって「立春」や「春分」といった二十四節季が決まります。

地球の公転周期は365日。ではなく、実はプラス6時間弱かかります。

きっちり365日で1周するのであれば何の問題もありませんが、この「プラス6時間弱」のために1年に4分の1ずつ“ずれ”が生じてしまうのです。

これがいわゆる「うるう年」です。
 

何月何日の何時何分という「点」

実は立春も春分も冬至も夏至も、「その日1日」のことをいうのではありません。
何月何日の何時何分という「点」が細かく決まっています。

つまり「今年の立春は2月3日」ではなく、天文学的にいうと「今年の立春は2月3日の何時何分」という「瞬間」であるというわけです。

この「点」は、1年ごとに6時間弱ずつずれていきます。

例えば「春分の日」が年によって3月20日だったり21日だったりするのはこのためです。

つまり「日にちが1日ずれる」というイメージよりも、「その瞬間がやや日付を超えた」というとらえ方の方が正しいのです。
 

2月2日の節分は124年ぶり

今年のように節分が2月2日になるのは、明治30年(1897年)以来なんと124年ぶり!

こんなに長い間変わらなかった日にちが、今年はなぜずれてしまったのでしょうか。

沢の調べによると、立春がやってくる「点」は、基本的に0時02分。
6時間弱の刻みでも一番ずれにくいところで始まっているのです。

他の暦は基準が3時~4時なので、6時間弱を4回足すと24を超え日をまたぐことになりますが、立春点は0時02分が基準のため、ほぼずれることはありません。
 

来年からは2月3日に戻ってくる!

今年の暦を細かく分・秒まで計算した結果、今年の立春の瞬間は2月3日の23時59分!

つまり正しくは「1日ずれた」わけではなく、「1~2分ずれた」ということ。

「たまたま今年だけずれちゃったということで、来年からまた2月3日に戻ってまいります」と沢。

次に2月2日の節分がやってくるのは、2025年と2029年。

慣れ親しんだ「2月3日の節分」がまたしばらく続くようです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年01月22日07時09分~抜粋

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