消臭・除湿や歯みがきに使われることもある炭。しかし、炭を食べる地域があるというから驚きです。
1月12日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、炭を練り込んだグルメに力を入れている群馬県南牧村(なんもくむら)の話題を取り上げました。
そのメニューは炭ラーメン、炭ギョーザ、炭まんじゅうなど。果たしてどんな味なのでしょう?
南牧村の地域おこし協力隊、佐藤祐太さんに電話で伺いました。
炭ラーメン
群馬県の南西部に位置する南牧村。
ここは昔から木炭の生産が盛んな地域で、炭を練り込んだグルメで町おこしをしようとしています。
木炭を砕いて粉にしたものを「微紛炭」と呼んでいます。炭ラーメンは麺にこの「微紛炭」を練り込んでいるそうです。
微粉炭の色は真っ黒というわけではなく、灰色だそうです。
問題はその味。佐藤さんによると、「実は炭は無味無臭です。なので、食べてみて炭を感じる瞬間はありません」とか。
では、スープはどうなってるのでしょうか。
佐藤さん「南牧村で売られているのは炭塩ラーメンといい、スープは白いです」
見た目は白濁スープで普通のラーメン。箸で引き出すと黒い麺が出てくるそうです。
佐藤さんは「初めて食べられるお客さんはすごい驚かれます」と言います。
多田は「白と黒のコントラストがすごいですね」と感心。
佐藤さん「細い縮れ麺なので、普通の塩ラーメンと合うおいしいラーメンとなっています」
炭まんじゅう
炭まんじゅうは、皮の部分に炭が混ぜてあります。外からみると真っ黒なまんじゅうです。
手のひらにおさまるほどの、ひと口で食べられるサイズです。
多田「これを半分割って食べると、なかなかインパクトのある断面図ですね」
皮が黒で中に餡があり、その中に白いものが入っています。この白は何でしょうか。
佐藤さん「実は、まんじゅうの中にチーズが入っています」
多田「白と黒のコントラストを狙っているわけですね?」
ただおいしさを追求するのではなく、食べて驚きがある、遊び心があるものを目指しているようです。
炭ギョーザ
炭ギョーザは皮に炭が入っています。
分厚い生地になっていて、中がもっちりしています。生地は真っ黒です。
棒ギョーザもあり、これも有名で、薄めの生地になっているそうです。
見た目のインパクトは中では一番ですが、味は普通においしいそうです。
多田はひとつ疑問がわきます。
「食べた後、歯が真っ黒になるということはないですか?」
佐藤さん「それはないです。残念ながら(笑)」
もともと南牧村は炭の生産が盛んでした。今は炭の生産も使用も下火です。
でも「南牧村を炭グルメで元気に」ということで、いろいろ工夫を重ねているようです。
多田「それでは、新しいタイプのものは食べた後、歯が真っ黒になるものを考えてみて」
佐藤さん「かしこまりました」
他にも「炭入りピザ」もあるようです。現地を訪れた際は「炭入りグルメ」を食べつくしたいですね。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年01月12日07時42分~抜粋