多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

見ても乗っても楽しいチンチン電車「阪堺電車」の魅力

12月17日『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』では、大阪市内を走っている阪堺電車(はんかいでんしゃ)を取り上げました。

鉄道ファンの多田しげおはテンション高めに、阪堺電気軌道営業課長の向山さんに詳しく尋ねます。

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元気に2路線

現在大阪市の南部を路面電車が走っています。これが私鉄である阪堺電車です。

名古屋市もそうでしたが、かつて地方自治体が運営していた路面電車の多くは、残念ながら高度成長期の頃に取り払われてなくなっています。
しかし民間鉄道の方はまだ元気に道の真ん中を走っています。

阪堺電車にはふたつの路線があります。
大阪市内の南部、天王寺の駅前から南の方へいく上町線と、通天閣のある辺り、恵美須町からから南の方へ行く阪堺線。このふたつの線は途中の住吉で一緒になって、最終的には浜寺駅前まで走っています。上町線は4.3キロ。阪堺線が14.0キロです。

多田「こどもの頃は、実家の比較的近くを優雅にゴニョゴニョン、ゴニョゴニョンと走っていました。ホームページで拝見すると、今はむちゃくちゃ近代的な車両も登場しているようですね」
 

歴史ある鉄道

寒さが本格化してくる時期、路面電車は運行が大変なようです。

向山さん「路面が凍って自動車の渋滞に巻き込まれたりとか、転轍機に雪が圧雪して凍ったりすることがあります」

阪堺電車の歴史は古く、1900年(明治33年)9月20日開業。今年で開業120周年です。
大阪馬車鉄道が天王寺から東天下茶屋間に馬車で運行したのが前身だそうです。市電も含めて多くの路面電車は、もともとは馬車鉄道というところが多いんだとか。
 

高層ビルから軒下まで

大阪のど真ん中から南へ走る路面電車から見る景色は、いろんな景色が車窓に広がるそうです。

向山さん「特に近年、天王寺の界隈は開発が進み、本当に近代化した風景なんですね」

上町線天王寺駅前、出発点のすぐ目の前はあべのハルカスです。あべのハルカスは地上300メートルで、日本一の超高層ビルです。

向山さん「やがて住宅街に入り、そして本当に家の軒下が迫って来るような中を走って行ったりします。また住吉大社の真ん前、神社の鳥居の前をすぐ近くも走ります」
 

手軽に乗れる

住吉大社の停留所は住吉鳥居前という駅名。降りてすぐに住吉大社へ行けるので、お参りするには非常に便利です。
帝塚山あたりで、スイーツの店が4店舗ほどあり、それを巡る若い女の子も阪堺電車を利用するんだとか。

利用者の多くは高齢者だそうです。その理由には地下鉄や普通の電車よりも便利な点がありました。

向山さん「路面電車というのは移動が少なく、乗降が簡単にできるんです。それに6分間隔で日中運転しておりますので、待てばすぐ乗れるという利便性もあります」

階段の上り下りがなく、道からすぐ乗れるというのは、まさにバリアフリーです。
 

年末年始は最古の電車も運行

多田「今は新しい車両なんかも走ってて。昔々、私の記憶では緑色の車両が走ってたんですけど、流石に今は終わってるんでしょうね」

向山さん「いえいえ、昭和3年製の161型っていうのが全国の路面電車の中で、通常営業している最古の電車としてまだ運行しています。

特に年末年始となりましたら、全電車が運行するので、その古い電車も運行いたしますので、それ目当てに、住吉界隈に撮りに来られますね」

阪堺電車は見ても乗っても楽しい路面電車です。大阪へお越しの際はぜひご乗車を。 
(尾関) 
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年12月17日07時41分~抜粋

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