多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

樹齢700年の巨大なクスノキがホームを貫く!京阪電鉄「萱島駅」

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、「日本全国47の旅」と題して毎週ひとつの県を紹介しています。

12月14日の放送では、京阪電鉄の萱島(かやしま)駅を取り上げました。

萱島駅のホームでは、ある驚きの光景を目にすることができます。
それはホームと屋根を貫く、樹齢700年の巨大なクスノキ。

京阪電気鉄道株式会社 広報の中西一浩さんに、萱島駅のクスノキの秘密についてお話を伺います。

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クスノキの葉で覆われた屋根

大阪と京都、滋賀までを結ぶ、京阪電鉄。

大阪のベッドタウン、寝屋川市にある萱島駅は1日約28,000人が利用する大きな駅です。

萱島駅では、高架となった駅のホームの中央部分と屋根をクスノキが貫いて、堂々とした姿を見せています。

屋根の上にクスノキの葉がもっこりと覆いかぶさった、なんとも神秘的な空間が広がる萱島駅。

幹の周囲7メートル、高さは20メートルもある、樹齢700年の巨大クスノキです。

一体なぜ、クスノキが駅のホームを貫く形になったのでしょうか。
 

「クスノキを残してほしい」の声

高度経済成長時、沿線の人口増加による輸送力増強と、踏切のない安全な鉄道を目指し、2線を4線にする高架複々線化が進められました。

工事に伴い、やや南側に移動することになった萱島駅でしたが、そこには大きなクスノキの御神木がある萱島神社があったのです。

クスノキは切り倒される予定でしたが、沿線の方から「クスノキを残してほしい」という声が上がりました。

しかし、すでに工事の設計は完成済み。

それでも京阪電鉄は計画を変更し、線路を迂回させ、ホームの幅を広げることでクスノキを残すことにしました。

沿線の方の声を大切にした結果が、萱島駅の印象的なホームの姿に繋がっています。

まだまだ成長中?

多田「知らずに降りたお客さんはビックリですよね!」
中西さん「そうですね。ビックリされてると思いますよ」

多田「この木は今もどんどん成長してるんですか?」
中西さん「そうだと思うんですけどね。今は測ってないので(笑)」

このクスノキがさらに大きく育ち、次の世代の駅員さんが「えー昔はそのくらいだったんですか!今はめちゃくちゃ大きいですよ」と言ってくれるのではないかと期待する多田。

クスノキが屋根を貫いていることで、雨の日はホームの床が濡れてしまうのではないかと心配する多田ですが、実はそうでもないんだそう。

ロマンチックな駅

中西さん「緑で覆われていて、屋根のようになっています」
多田「屋根の上に木の葉の屋根がある。駅を守ってくれているということかもしれませんね」
中西さん「ちょっとロマンチックといいますか」

天気のいい日はキラキラ光る木漏れ日がホームに差しかかり、とても気持ちがいいんだとか。

「ちょっとこんな駅ないですね。結果、京阪電車にとって自慢の駅になりましたね」と感激する多田に、「皆さんに愛される駅になってよかったと思っています」と話す中西さんでした。
(minto)
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2020年12月14日07時44分~抜粋

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