多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

仏の声は重低音。熊本県蓮華院誕生寺の「飛龍の鐘」

熊本県玉名市の蓮華院誕生寺にある梵鐘「飛龍の鐘」は世界最大級の大きさを誇る鐘だそうです。

12月3日『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』で誕生寺の院代、川原啓照さんに聞きました。

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当時は世界最大

川原さん「毎朝6時に梵鐘を突いてますので、景色は随分と違いますね。夏はもう明るくなってますし、いまこの時期だと、まだ星が出てる中。突いております」

飛龍の鐘が鋳造されたのは1976年。直径は人の身体より遥かに大きくおよそ3メートル。高さ4.5メートルほどあります。

実はその当時は間違いなく“世界最大”だったそうですが、どこかで同じぐらいの大きさの鐘が作られたらしく、今ではちょっと上品に、“世界最大級”という言い方をしています。
 

鐘を突くのも一苦労

「飛龍の鐘」は青銅製で、厚みはちょうど1尺、約30センチ。鐘を突く撞木も大きく、長さが約4メートル、直径が約40センチもあるそうです。

普通サイズの梵鐘なら一人で突けますが、飛龍の鐘は一人でも突けるのか?という質問には「一人でも頑張ればいけます」と答える川原さん。

「飛龍の鐘」「朝6時に突く時は、僧侶だけで突いておりますが、お昼間はお参りの方もいらっしゃいますので、お手伝いの方をお頼みして、ご一緒にですね突いておりますね」

普段は6人で。今はコロナ禍の関係で3人のお手伝いで突いているんだとか。
 

龍が飛ぶが如く

この「飛龍の鐘」が作られた場所は京都だそうです。
重さは37.5トンで尺貫法では一万貫。「満願」に通じる重さ。これだけの鐘なので、京都から熊本の誕生寺まで運んでくるのが大変だったそうです。

誕生寺は標高200メートル以上の山の中腹にあり、今でこそ道路が通っていますが、当時は林道のような道しかなかったそうです。

しかも、その道の使用可能重量は6トンまで。
しかし当時の住職が「拝んどくから、なんとか上げてくれ」と念仏と共に敢行すると一夜にして、山の中腹まで運んでこられたんだそうです。

川原さん「龍が飛んでくるようにこの場所に収まったということで、『飛龍の鐘』という名前になりました」

何か仏の力で運ばれたようで、突いた人には特別のご利益があるような感じがします。
 

仏の声を感じる

川原さん「梵鐘は仏様のお姿を現しているといいますから、鐘の音は仏様のお声といえます。だから聞くだけでも仏様の教えであったり、お力をいただけるんですね」

飛龍の鐘の音は、一般的にイメージするよりも遥かに低いそうです。
重低音がよくわかるこんなエピソードが…。

川原さん「以前、耳が悪い方がいらっしゃったんですけども、梵鐘の波動が伝わってきて、久しぶりに音というものが感じられたと、すごく喜ばれていましたね」 

仏の声を体感できる、熊本県玉名市の蓮華院誕生寺にある「飛竜の鐘」の話でした。 
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年12月03日07時38分~抜粋

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