多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

今年の寒さは「平年並み」、来週に「初雪」…気象用語への意外な誤解

12月に入って寒さが本格化してきましたが、気になるのは今後もこの寒さが続くのかということ。
気象庁は3日に1か月予報を発表し、12月中旬以降、下旬あたりは平年並みの寒さとなる見込みと伝えました。

…ということは、実際にはどれぐらいの寒さなのでしょうか。

このように、ふだん気象情報をラジオやテレビで聞いていてもよくわかっていなかったり、実は誤解したりしていることがあります。

12月4日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが、冬の寒さにまつわる天気予報での表現について、解説しました。

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「平年並み」寒いの?暖かいの?

ここのところ、番組ではよく「平年並み」という言葉に勘違いをしがちだと解説しています。

「平年並みの寒さ」と言われると、ここ数年のイメージ、昔と比べて暖かい冬ととらえがちですが、実は平年並みとは過去30年の平均値ですので、かつて寒かった時の冬も含めての平均ということになります。

したがって、「平年並みの寒さ」と言われれば、最近の冬よりもやや寒いと思った方が良いかもしれません。

そんな今年の冬ですが、三重県四日市市の方から「このあたりでも雪は降りますか?」との質問が。

果たして、ホワイトクリスマスとなるのでしょうか。

多田「四日市は雪雲の通り道だから。平野部でも雪が降りますか?」

沢アナ「今年の東海地区は、平野部でも雪が降る可能性が十分あるんじゃないかなと」
 

「初雪」ってどんな状態?

ここで、名古屋の初雪がいつ頃なのかという話になりますが、ここでも誤解を受ける人は少なくないという話に。

沢アナ「『初雪』っていうと、われわれの言い方が良くないんだと思うんですけど、みなさん雪が積もるって思うんですよね。

雪が舞うだけで初雪なんで、積もった場合は『初積雪』なんていう言い方があります。

上空を見上げて、『雪…』っていうのが初雪」

多田「ちっちゃい子が踊りだす状態ですね。はらはら白いのが降ってくると、3歳児あたりがぴょんぴょん跳ねてね。
人間って、空から白いのが降ってくると何か楽しいのかな?」

一方、北陸にいたこともある加藤愛アナウンサーは「楽しい…時もあります」とコメント。

多くの雪が降る地域の方にとっては、楽しいというよりも大変という思いの方が強いでしょう。
 

「今月は平年並み」に対する誤解

名古屋の平年の初雪は12月20日過ぎぐらいで、今年は平年並みということは、クリスマス前に1度は雪が降りそう。

ここでまた「平年並み」のもう一つの誤解について、沢アナが解説しました。

気象庁の1か月予報で平年並みと伝えられましたが、1か月全体を通じて平年並みとのこと。

つまり前半、中頃、後半でもし乱高下したとしても、1か月平均で30年平均と同じぐらいであれば、平年並みということになります。

気象予報を行う日本の会社の中で、最も先まで1日ごとの最低最高気温の予測が行える権利を持つウェザーマップ。
それによれば、来週(12月7日の週)の名古屋は平年ほど寒くはないものの、その次の週はそれを取り戻すかのように寒くなると予測。

1か月予報を見る際は、上旬、中旬、下旬もどんな傾向と予測しているのかにも着目する必要がありそうです。
(岡本)
 
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2020年12月04日08時04分~抜粋

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