多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

腰痛対策にはストレッチ。それでもダメなら脊椎ドック

日本人の4人に1人が、なんらかの腰痛を抱えているとも言われています。

11月24日放送の『多田しげおの気分爽快』(CBCラジオ)では、腰痛について、愛知県犬山市のあいちせぼね病院院長の伊藤全哉先生に聞きました。腰痛対策のストレッチも教えてもらいました。

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腰痛の原因はさまざま

原因が特定しづらい腰痛が圧倒的に多いんだそうです。その理由は?

伊藤先生「僕らは背骨が神経を圧迫してないかとか、背骨が折れてないかとかを画像で検査するんです」

背骨の中で病気が見つかれば、腰痛の原因が特定できますが、腰痛には筋肉や内臓からくるものがあるため、簡単には腰痛の原因を特定できないそうです。

「例えば大動脈解離って言って血管の病気ですね。そういうものとかいろいろあるので、画像でパッと判断しづらいっていうのが腰痛の特徴なんです」
 

原因特定には1~2か月

「僕らは病気を見つけようとする時に3種類の画像を用いるんです。一つはレントゲン写真。もう一つはCTという骨の輪切りの写真。もう一つはMRIといって神経を輪切りにして見る写真。この3つが必要なんですね」

この3つの検査で、7割以上の原因特定が出来るそうです。
しかし、一般的には普通の保険診療では、一気に全部1日で撮ることができない決まりになっているそうです。

「例えばレントゲンで悪いものが見つかったら、次にCT撮りなさいと。それで駄目ならさらにMR撮りなさい。順番に撮りなさい、というのがひとつのルールなんです」

全部撮り終わるのには1~2カ月かかってしまうんだとか。
 

脊椎ドック

患者からすると、痛みの特定に1~2カ月かかるのは辛いところです。そこで、レントゲン、CT、MRIを一気に行うのが「脊椎ドック」。人間ドックの脊椎版で、所要時間は1時間ほどだそうです。

脊椎ドックを行っている病院はまだほとんどないそうです。
伊藤先生でも関東の方で少しやっているということを聞いたことがあるくらいなんだとか。

「ドックは保険が効きかないので、どこもやりづらい部分があるといいますか。なので、あんまり普及してないんですが」

脊椎ドックは今の段階では保険適用外、自費診療で55,000円ほど。

患者にとっては、痛みを1~2カ月我慢しなければならないのが一日に集約されるので、保険が使えるようなると助かりますが、なかなか難しいようです。
 

腰の上下をストレッチ

最後に、普段の生活での腰痛予防について聞きました。

「普段から行って欲しいのはズバリ、ストレッチなんですね。で、腰が痛い人もストレッチを行うと治りやすいし、痛くない人でも腰痛が起こりにくい身体を作ってくれるんです」

ストレッチといっても、腰を腹筋、背筋のように曲げ伸ばしする運動はおススメしないそうです。伊藤先生おススメのストレッチは二つ。
 
一つ目は背中のストレッチ。腰は曲げ伸ばしせずに、真っ直ぐなままキープ。背中を意識して猫背にする、猫が肩をすくめるように背中を曲げるんだそうです。

もう一つは腰骨の下、太腿の裏側のストレッチ。腰は曲げずに、太ももの裏側を伸ばすといいそうです。

「つまり、腰骨の上下を柔らかくしとくんですね。そうすると例えば前に落ちた物を拾う時に、腰骨が曲がらずに、その上下の背骨と太ももが代わりに曲がってくれる。そうすると日常生活で腰骨が真っすぐな状態がキープできますよね」

腰痛予防、腰痛の軽減に、ぜひストレッチをお試し下さい。
(尾関)
 
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2020年11月24日08時25分~抜粋

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