多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

預けた利息でもう一杯。焼酎を預けるなら四万十焼酎銀行へ

高知県四万十町にある「四万十川焼酎銀行」では、焼酎を預けておくとなんと利息の焼酎がついてくるというユニークなビジネスを展開しています。

11月11日『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』では、株式会社無手無冠の番頭を務める福永太郎さんに聞きました。

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本題の前にまずは一献

無手無冠は130年以上前の明治26年に創業した老舗。
日本酒と焼酎を作っていますが、焼酎では、栗を使った焼酎が非常に美味しいと評判の酒蔵です。
四万十町へ観光やマラソン大会で行ったは、栗焼酎「ダバダ火振」はお土産の定番の一つと言ってもいいでしょう。

「私も結構、酒飲みなもんで、栗焼酎というものが気になるんですが。栗から作った焼酎なんですか?」と多田しげお。まずは一献。

四万十川沿いは昔から栗の産地。昭和60年頃、小さすぎたり大きすぎたり、キズモノだったりという、売り先に困るB級品の栗の利用方法を当時の町長に相談されて、作り始めたのが栗焼酎だそうです。さて栗焼酎の味わいは?

福永さん「あまり癖がなくて、ほのかに栗が香る。柔らかくて飲みやすい焼酎です。お湯割りにされると、すごく栗の香りがホワッとしますね」
 

焼酎銀行口座開設のご案内

さて、この無手無冠が運営する「四万十川焼酎銀行」は、その名の通り、お金の代わりに焼酎を預ける銀行。
毎年500壺限定の栗焼酎の「預貯酎 栗75%」を5,000円で購入して、これを預けるという仕組み。

多田「預金じゃなしに、ヨシヨ、ヨチ、預ショチュウですね」
福永さん「預貯酎(よちょちゅう)です。言いにくいですけど」
多田「早口言葉みたいですね」

「預貯酎」を淀みなくスラッと言う福永さん。流石に慣れています。ちなみに焼酎を預けておけるのは最大3年間。その間に熟成されるというわけです。

福永さん「出来立てはどうしてもアルコールの刺激臭があったり、粗削りな味なんですけども、寝かせると匂いも収まって、安定してまろやかな味に仕上がります」
 

焼酎銀行は高利率

「銀行」の名の通り、預けた焼酎には利息が付きます。

多田「銀行なので普通預シチュウとか定期預ショウチュが…」
福永「預貯酎です」

現在、銀行の定期預金だと、年0.001%ほどの利息。それが焼酎銀行は5%。かなりの高利率です。

四万十川焼酎銀行には、普通預貯酎と定期預貯酎があり、普通預貯酎はすぐに引き出し可能ですが、利息は付かないそうです。

「定期預貯酎の方は1年、2年、3年のプランがありまして、年間5%の利息が付きます。720ミリリットルの壺ですので、年間5%が36ミリ。2年で72ミリ。3年ですと108ミリの小瓶相当量をお付けしてお渡しします」

銀行員のように説明する福永さん。
 

金庫の中で眠る

四万十川焼酎銀行には店舗があり、どう見ても普通の銀行です。
それもそのはず、平成の大合併の時に、地元の銀行が空いた建物をそのまま買い取ったんだそうです。

昔ながらのカウンターや書庫、さらには頭取室もあるそうです。もちろん大きな金庫が残っているそうで、焼酎を熟成させるのはその中。

「昔からある、重たくて分厚い銀色をしていて、丸い取っ手をぐるぐる回して鍵をガチャンとかける、あの金庫がありますので、その中で焼酎たちが眠っています」と福永さん。

多田「雰囲気ありますね」
福永さん「ミステリアスでしょ」

昔ながらの金庫は、年中、冷んやりとしていて温度変化もそれほどなく、焼酎を寝かせておくには最適な場所なんだとか。
 

町おこしに一役

こうやって話題になるような販売手法を考え出したのは、町おこしの一環でもあるようです。その思いを語る福永太郎さん。

「田舎ですので過疎化も進んで、商店街も寂れてしまってます。けれども、何とか地元を盛り上げたい、商店街を盛り上げたいという気持ちがあります。何より栗焼酎を皆さんに知ってもらいたいという思いでやっております」

多田「これからも、たくさんの預ショチュウを…」
福永「預貯酎です」
多田「これからも、たくさんの“それ”を集めて下さいね」

この日は、酒好きには高利率が嬉しい、高知県四万十町の四万十川焼酎銀行を取り上げました。 
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年11月11日07時41分~抜粋

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