多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

高知の街を竹籠が走る!?老舗竹製品メーカーが作る「竹トラッカー」

ボディに竹を使用して作られた「竹トラッカー」なる乗り物があるそうです。作ったのは、高知県須崎市にある竹製品を製造販売している老舗会社の竹虎。いったい、どんな乗り物なのでしょうか?

11月10日『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』では、竹虎の四代目、山岸義浩さんにお話を伺いました。

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クラウドファンディングで

竹トラッカーは、一昨年「世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹自動車で世界中の人を乗せて走りたい!」と題したクラウドファンでイングで作られました。
竹籠で覆われた三輪のオートバイ。街中を走っているピザの配達バイクに竹籠を被せたようなイメージです。

山岸さん「ちょっと寒くなりましたけどね。窓っていうか風がどんどん入ってきて、バイクと同じですから。防寒しっかりしておかないと」

特殊車両としてナンバーを取っているので公道も走れます。

「高知県から横浜まで1,000kmを11日間かけて走ったのが、一番長距離を走ったことです」
 

電気自動車

竹虎は100年以上竹製品を作っています。竹は継続利用可能な唯一の天然資源、完全エコ素材として注目されているそうです。

竹トラッカーのコンセプトを語る山岸さん。

「皆さん、竹製品とか竹細工とかは、なかなかご存じないというか。若い人は特に竹がどんな素材か知らないので、ぜひ知って頂きたいなと思って車にしました」

竹トラッカーのベースは電気自動車。しかし電気自動車なりの難点もありました。

竹トラッカーの航続距離は6時間充電して、40kmから50kmほどしか走れないそうす。そのために、高知から横浜まで走った時も11日間かかったわけです。
2時間走って、6時間充電。それを1日3回繰り返しながら1,000kmをなんとか走りきったんだとか。
 

若者が興味津々

高知-横浜間を走った時には、電気自動車の難点が逆に良かったようです。

「沿道の方にはもちろん注目していただけますし、充電はコンビニさんにお願いしてさせてもらったんですよ。コンビニで6時間ちょっと止めてあるもんですから、たくさんの方に来ていただいて、そこでいろいろ交流できて、本当に楽しい時間だったですね」

「一体、これは何で出来てるの?」と、コンビニに来る若い人たちが多数、興味を持ったそうです。

「竹は細く割ると、弾力があって、しなりがあってね、この車は接着剤もビスも何も使ってないんですよ、といった話が出来て本当に楽しい時間だったですね。竹の弾力のテンションだけで、持ってくっていうかね。そういったあたりも若い方は知らないんですよね」

こういう話は若い人だけでなく、一般の人も知りません。竹づくりの職人ならではの話。車を見ながら、直に話を聞けた人はラッキーだったのでは?
 

気になる商品化は?

竹はタケノコから20メートルほどの大きさになるまでにわずか3ヵ月という、成長が非常に早い植物で、3年経てば製品加工ができるそうです。

「木だったら植林とかせないかんのですけど、竹はどんどんどんどん毎日生えますので、こんなにエコな素材はないと思いますね」

しかし一方で、竹林が放置されている現状もあります。

「それを活用できてないのは、自分たち竹業界、竹を扱う人間の責任だと思うんです」

山岸さんの言葉には竹への愛が感じられます。

最後に、この竹トラッカーを商品化しては?という提案には、「全ての仕事を止めて、最大4人がかりで、職人が作るのに8ヵ月かかってるんですよ。『もう二度と嫌だ』ってみんな言ってますんで、作ることはないと思います」と笑いました。 
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年11月10日07時41分~抜粋

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