多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

冬に大流行のきざし。新型コロナウイルスにどう対処すればいい?

新型コロナウイルス、昨日1日で954人の感染者が確認されました。それ以前も3日連続で1,000人を超えて、またまた感染拡大かと言われています。

11月9日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、定期的に新型コロナウイルスを取り上げています。
北海道は9日、新型コロナウイルスの新規感染者が200人確認されたと発表しました。
季節が冬になっていく今、どんなことに気をつければいいのでしょうか。

多田が、大阪医科大学附属病院の総合診療科特任教授の鈴木富雄先生にお話を伺いました。

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冬場の再流行

──北海道や都市部では、このところ、高い数値が続いています。この状態はどうとらえればいいでしょうか?

当初から予想されていたことです。冬場は再流行が来るだろうと言われていました。

その理由がいくつかあります。
ひとつは、一般的にウイルスは乾燥すると非常に感染しやすくなります。
唾液の中にあるウイルスが、しゃべったときに飛び散る。空気が乾燥するとそれが非常に伝搬しやすいです。

それと、換気です。
冬場になると暖房をつけます。窓を開けないで、同じ部屋の中で同じ空気がぐるぐる循環するだけの暖房になれば、感染しやすくなります。

我慢できるかがポイント

──寒くなると増えてくるだろうというのは、医療関係者の間では想定内ですか。

想定内です。

──この後、どのくらい感染が拡大するのでしょうか。

これからどれだけいろんな方々がいろんなことを我慢できるかどうかにかかっています。

冬場、年末、年始は人が大きく動く季節です。帰省したり、忘年会、新年会がある。
今年のそういう行事を我慢できるかどうかが重要だと思います。
 

三密を避ける

――これから冬場になる時、外出自粛とかをきっちり守らないと、大流行になるんでしょうか?

大流行になります。

第一波の時は緊急事態宣言で、みんな本当に外に出ないということをしたのでそれで収まりました。

夏に第二波が来ました。経済を回すということで緊急事態宣言はもうできません。経済を回しつつ感染対策もしていかないといけない、という状況の中でなんとか第二波も収まりました。

これから11月、12月、1月がいよいよ本番です。
ここで外に出てもいいですが、感染しやすいと言われる「三密」をどれだけ避けられるかが非常に大事だと思います。
 

冬はウイルスの本番

――(新型コロナウイルスも)インフルエンザの大流行と同じ考え方ですよね?

いよいよウイルスの感染が広がる本番がやってきます。

――ここでちゃんと気を引き締めた日常生活行動をとらないと、大流行する可能性がありますよ、ということですね。

クラスターが出る状況はわかり切っています。多人数でのマスクをはずしての会食、演劇とかライブハウスとか、接待を伴うような飲食店、まったく行ってはいけないわけではないですが、そこでしっかりと感染予防をするということが大事です。
 

帰省に注意

――ヨーロッパあたりで、また爆発的に大流行し始めていますが、ああいう風にならないために、改めて意識を高くも持って行動することが求められている。しんどいですが、耐えましょうということですね。

ひと言付け加えると、今感染者数は増えていますが、若い方、無症状、軽症者の方がほとんどです。お年寄りはすごく気をつけているのでなかなか感染してないです。
しかし、年末年始にみなさん帰省されます。そこは注意していただきたいと思っています。

以上、鈴木先生の話でした。
寒い乾燥した冬が来るとウイルスの活動が盛んになるので、今までよりいっそう、手洗い、マスク、換気、三密を避けるなど、基本的なコロナ対策をみんながしないといけないということでした。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年11月09日07時22分~抜粋

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