11月5日放送の『多田しげおの気分爽快』では、「見える119番通報」と言われるシステムを取り上げました。
正式な名称は「Live119映像通報システム」。開発元の株式会社ドーン営業部取締役 品川真尚さんに尋ねました。
救命率アップ!導入が進む「Live119映像通報システム」とは?
言葉では伝えられない
火事、あるいは誰かが病気や怪我をした時には、救急車を呼ぶために119に通報します。
しかし例えば火災の場合、電話で「大変です!燃えてるんです、すごいです!」と伝えても、消防側ではどの程度燃えているのかわかりません。
そこで開発されたのが、現場の映像を簡単に119番通報で送れる「Live119映像通報システム」です。
これを開発した株式会社ドーンは、自治体へ地図などの位置情報を提供しているそうです。
しかし例えば火災の場合、電話で「大変です!燃えてるんです、すごいです!」と伝えても、消防側ではどの程度燃えているのかわかりません。
そこで開発されたのが、現場の映像を簡単に119番通報で送れる「Live119映像通報システム」です。
これを開発した株式会社ドーンは、自治体へ地図などの位置情報を提供しているそうです。
自動で映像を送る
具体的にどういうシステムなんでしょうか?
まず通報者が119番に通報すると、その電話番号に対してショートメッセージが消防側から送られます。通報者はそのSMSに記載されているURLをタップするだけで、映像システムが立ち上がるのだそう。
簡単に言うと、通報者のスマホが119と繋がった状態でカメラモードになるわけです。
品川さん「撮影開始を押してくださいっていうボタンがあるので、そのボタンを押すだけで、カメラが現場の情報を消防側に伝達するという、非常にシンプルなシステムです」
まず通報者が119番に通報すると、その電話番号に対してショートメッセージが消防側から送られます。通報者はそのSMSに記載されているURLをタップするだけで、映像システムが立ち上がるのだそう。
簡単に言うと、通報者のスマホが119と繋がった状態でカメラモードになるわけです。
品川さん「撮影開始を押してくださいっていうボタンがあるので、そのボタンを押すだけで、カメラが現場の情報を消防側に伝達するという、非常にシンプルなシステムです」
大きなメリットあり
品川さん「電話の聴取だけでは正確な状況の把握の難しい交通事故とか救命事案で、災害状況が一目で把握できたというコメントを頂いています」
電話だけだと、通報する側も慌てているので、正確な状況を伝達できなかったのですが、映像が加わればその程度が消防側でわかり、傷病者の意識状態や重症度が確認できるんだとか。
また助ける側となる消防サイドとしても、救急車が出るのか?消防車がいるのか?どういう装備で行けばいいのか?という部隊編成を指揮する際、大きなメリットがあるそうです。
品川さん「電話だけだといまいち判断がつかなかったところが、映像を見ることで、部隊への必要な指示がわかるっていうのが、従来のやり方とは違うところです」
電話だけだと、通報する側も慌てているので、正確な状況を伝達できなかったのですが、映像が加わればその程度が消防側でわかり、傷病者の意識状態や重症度が確認できるんだとか。
また助ける側となる消防サイドとしても、救急車が出るのか?消防車がいるのか?どういう装備で行けばいいのか?という部隊編成を指揮する際、大きなメリットがあるそうです。
品川さん「電話だけだといまいち判断がつかなかったところが、映像を見ることで、部隊への必要な指示がわかるっていうのが、従来のやり方とは違うところです」
対応スピードがアップ
品川さん「指令台っていうんですけども、119番の通報を、さらに救急車とかに転送できるんですね。現場に向かっている救急隊は、傷病者がどういう状況かが映像で分かるので、着いた時にやっぱり動作が違ってくるんです」
このシステムはすでに各地の消防局などで導入されています。
例えば兵庫県神戸市、岡山県倉敷市などでは、いくつかの成果が上がってきています。
バイクと乗用車の交通事故の事例。発生状況を映像で確認できことが、車両の破損状況から事故の規模を図る上で有効だったそうです。
そして生後10ヶ月の赤ちゃんが、公園のベンチで足を挟まれた事例。映像を見ることで、本当に消防が行かなければならない状況なのかを把握できたそうです。
自転車で川に転落したという事例。5メートル下の川に落ちたという通報内容でしたが、現場撮影をしてもらうことで、川の水深や救急方法の特定に必要な情報を得ることが出来たそうです。
このシステムはすでに各地の消防局などで導入されています。
例えば兵庫県神戸市、岡山県倉敷市などでは、いくつかの成果が上がってきています。
バイクと乗用車の交通事故の事例。発生状況を映像で確認できことが、車両の破損状況から事故の規模を図る上で有効だったそうです。
そして生後10ヶ月の赤ちゃんが、公園のベンチで足を挟まれた事例。映像を見ることで、本当に消防が行かなければならない状況なのかを把握できたそうです。
自転車で川に転落したという事例。5メートル下の川に落ちたという通報内容でしたが、現場撮影をしてもらうことで、川の水深や救急方法の特定に必要な情報を得ることが出来たそうです。
通報者も参加して救命率アップ
さらに現場の様子が映像で手に取るようにわかるだけでなく、消防局側から通報者のスマホに映像を送ることもできるそうです。
例えば、目の前で人が倒れて、心臓が動いていない状況になったケース。
消防は「気道確保してください」とか「心臓マッサージをして下さい」と声で口頭指導をします。しかし、訓練をしていない人にとってはできることではありません。
品川さん「消防から対処の仕方の映像を送ることができるんです。それを見ながら、救急隊が到着するまで対処しておくと、救命率が上がるというデータが出ているんです。今後はそういう使い方も期待されています」
例えば、目の前で人が倒れて、心臓が動いていない状況になったケース。
消防は「気道確保してください」とか「心臓マッサージをして下さい」と声で口頭指導をします。しかし、訓練をしていない人にとってはできることではありません。
品川さん「消防から対処の仕方の映像を送ることができるんです。それを見ながら、救急隊が到着するまで対処しておくと、救命率が上がるというデータが出ているんです。今後はそういう使い方も期待されています」
進化する通報システム
さらにこの「Live119映像通報システム」がすごいのは、導入するための経費が抑えらえれていること。極端に言うと、消防局側にパソコンさえあればすぐに導入可能だそうです。ソフトもクラウド化されていて、コストはそれほど高くないんだとか。
現在中京エリアでは、豊田市や知多地域などの消防署が実証実験として取り入れ始めています。
119番があれば当然、110番もあります。同じようなシステムで全国の警察署に「Live110」の導入も進んでいるそうです。
(尾関)
現在中京エリアでは、豊田市や知多地域などの消防署が実証実験として取り入れ始めています。
119番があれば当然、110番もあります。同じようなシステムで全国の警察署に「Live110」の導入も進んでいるそうです。
(尾関)
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