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今の時期から岡山で食べられる!幻の梨「ヤーリー」

11月3日の放送では、岡山県で有名という果物「ヤーリー」を取りあげました。

岡山の果物といえば、真っ先にマスカットや桃が思い浮かびますが、この「ヤーリー」とは、梨の一種。

日本で栽培されているのは、唯一岡山県の雄神地区のみ、ほとんどが県内で消費されているそうで、県外の人にとってはまさに「幻の梨」です。

実際にヤーリーを栽培されているという、岡山市にある石原果樹園の石原直樹さんに、パーソナリティーの多田しげおと桐生順子が、電話でお話を伺いました。

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ほとんど岡山だけで流通

ヤーリーは中国原産の梨で、漢字では「鴨梨」と書き、これからクリスマスの時期まで出荷されるため、日本でよく出回っている梨よりもやや遅い時期のものです。

石原さんによりますと、ヤーリーの重さは平均400~700gほどで、よく見る梨よりもやや大きめ、見た目よりずっしりと感じるそうです。

また、形は洋梨と間違えられるほどで、先が少しとがっていて黄色いので、ひよこに似ているそうです。

日本のなしと大きく異なるヤーリーの特徴は香りが強いことで、果樹園の近所の方は香りがしてくると「今年もヤーリーの季節がやってきたな」と感じるほど。

そして肝心の味ですが、どのようなものなのでしょうか。

石原さん「見た目は洋梨っぽいところがあるんですが、食感はシャリっとしてまして、キメが少し粗い所がありますので歯ごたえも力強くて、食べごたえのある梨ですね」

見た目は洋風、中身は日本に近いといった感じのようです。
 

見た目も味も香りも不思議な梨

普通の梨とはまた違った魅力のあるヤーリー、岡山以外ではほとんど出回らないと聞くとよけいに食べたくなりますが、特にどんな点がおすすめなのでしょうか。

石原さん「やっぱり梨っていうのはだいたいが9月や10月のものですので、11月、12月に食べられるという貴重さですね。それと香りがとても良いので、人によっては車の中にヤーリーを置かれて、芳香剤の代わりにしてるという方もいらっしゃいます」

芳香剤に使う人もいるぐらい強い香りを発するようですが、いったいどんな香りが漂うのでしょうか。

石原さん「言葉では説明しにくいところがあるんですが、貯蔵庫に入った瞬間にちょっとレモンっぽい、スキッとした香りがしますね」

中国が原産なのに見た目は洋梨、中はシャリっとしていて、梨なのに柑橘系の香りというのは、ますます不思議な果物のように感じてきました。

石原さん「香りが特徴の梨というのはなかなか少ないものですので、みなさん喜ばれて。贈答に箱で出荷させていただくんですが、箱を開けた瞬間のフワッとした梨の香りが、みなさん喜ばれますね」
 

岡山の中でも知らない人が…

箱に入れた果物というと高価なイメージがありますが、やはりお値段は……。

石原さん「日頃食べる梨と違いまして、お歳暮に向けて準備していきますので」

さらに出荷量も少ないですので、幻の梨と呼ばれるゆえんです。

石原さん「岡山の中でも雄神地区に近い方はヤーリーをご存じなんですけど、岡山の中でもちょっと場所を離れると、『ヤーリーって何?』って知らない方も多くいらっしゃいますね」

最後に石原さんは、ヤーリーについて、「歴史がある梨ですので、樹齢150年ぐらいの大樹に2,000個ぐらい実がなるんですよね。なので、私がこどもの頃は何も知らずに登って遊んでたんですけど、年々歳を重ねると愛おしくなってきますね」と語り、貴重なヤーリーについて、今の木に限らず、新しい木を育て続けることにも「がんばります」と決意を新たにされていました。
(岡本)
 
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2020年11月03日07時39分~抜粋

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