多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

「バイデン氏有利」予想だらけの中、それでもトランプ氏が勝つ!?

投票日が来週にさし迫ったアメリカ大統領選挙、現時点では民主党のバイデン氏が有利という予想が多いようですが、実際のところはどうなのでしょうか。

10月29日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、前回の大統領選挙の際、トランプ氏劣勢の見方が圧倒的に強かった中で、見事トランプ氏の当選を言い当てた、東洋大学国際学部グローバルイノベーション学科の教授、横江公美先生にお話を伺いました。

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今回の予想が難しい理由

パーソナリティの多田しげおはコーナーが始まるや否や、どちらが当選するのか、横江先生にズバリ聞きました。

横江先生は「今回は難しいんです…」と、前回とは違って自信がないとも取れる発言。

なぜかというと、今は新型コロナの影響でアメリカに渡航できない状況、当然、横江先生も現地の生の情報を手に入れることができません。

前回、横江先生はたまたまラストベルト(アメリカの寂れた工業地帯)を車で走っていて、そこでトランプ氏人気の空気感を感じていたため、「これは勝てる」と確信したそうです。

ただ、もちろんこれでお話が終わりではありません。

横江先生「ハッキリは明言できない。でも、今年に入ってからずっと、バイデンさんが勝つってみなさん言われてましたけど、私はトランプさんの可能性はあると思ってます」
 

再選の可能性は高い?

これだけ多くのメディアなどがバイデン氏有利と伝える中で、なぜトランプさんに可能性があると思われたのでしょうか。

横江先生「今回の選挙って何を言ったとしても、『トランプvs反トランプ』の戦いですね。ですから、(支持の対象が)バイデンさんではないわけですよ。

だから、世論調査でどれだけバイデンさんが勝っていたとしても、トランプさんはあり得ないっていうのは言えない理由をトランプさんが持ってるってことですよね」

つまり、バイデン氏ではなく、トランプ氏が勝ち負けの鍵を握っていると言えます。

さらに横江先生は、面白い調査結果を紹介しました。

横江先生「『4年前と今と、どちらが暮らし向きが良いですか?』っていうと、コロナになってから、10月に入ってからの調査でも、トランプさんになってからの方が生活が良くなってますというのが、56%もいるんですよ」

一般的には、経済状態が良い時の選挙は現職が有利と言われている上、オバマ前大統領やブッシュ前大統領が再選した時の支持率よりは高い数字のため、実はトランプ氏の方が有利なのではないかという見方もできます。
 

それでもトランプ氏が人気の理由

そうすると、今の世論調査と実際の結果がひっくり返ることも考えられますが、これは前回と同じような現象が起きているようです。

横江先生「隠れトランプ(支持者)が存在しているふうに言えるんだと思うんですよ。アメリカのメディアも普通10%以上もバイデンさんが勝ってるって言うんであれば、『トランプさんが勝つかも』っていう報道はないわけですよね。

2016年のヒラリーさんのトラウマっていうのもありますけれども、今でもやはりトランプさんの可能性はあり続けるっていう報道をし続けるのは、やはり圧倒的なエネルギーがトランプさんにあると。

それから経済を考えると、やっぱりトランプさんがいいよねって思ってる人がいるっていうことだと思うんですよ」
 

トランプ支持者はなぜ隠れる?

前回の選挙の時もそうでしたが、なぜトランプ派の人たちは、表立って支持できないのでしょうか。

横江先生「トランプさんの物言いって、人種差別主義者って思ってしまうような言葉づかいをしてしまうわけですよ。

そうすると、経済は良い、中国に対して貿易はフェアであるべきというのは良いって思っても、(トランプ氏を支持している自分が)人種差別主義者に見られたくないって思うと、ちょっとトランプ支持だと口に出すのは止めようと思う人が出てくる」

ただ、9月にルース・ギンズバーグ氏という有名な最高裁判事が亡くなり、弔い合戦になっているという見方にもなっていて、その点ではバイデン氏が有利。

また、選挙資金面ではトランプ氏が有利だったものの、バイデン氏にお金が集まり、9月以降は逆転。

ますますわからなくなってきましたが、多くのメディアが報じるほど、バイデン氏が圧倒的に有利というわけではないようです。
(岡本)
 
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2020年10月29日07時21分~抜粋

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