多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

どの石も誰かに似ている。世界が認めた珍スポット「秩父珍石館」

埼玉県秩父市にある「秩父珍石館」。ここは人の顔に見える石「人面石」を展示しているという変わった博物館です。
いわゆるB級スポットですが、話を聞いてみるとB級を超える展示でした。

10月28日『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』では、秩父珍石館の二代目館長、羽山芳子さんにお話を聞きました。

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お父さんは川へ石取りに

人の顔そっくりな石を集めたのは、初代館長の羽山正二さん。芳子さんのお父さんです。
かつて秩父市は絹織物の産地として栄えており、正二さんは絹織物に携わる仕事をしながら、休みになると山や川へ石を集めに行っていたそうです。

「一番最初は、水石っていう山の形をした石を集めていたんですよね」

「水石」とは盆や台座の上に置いて鑑賞する石の趣味。盆栽の石版のようなイメージです。ところが人面石に出会い、以来50年に渡って集め続けたそうです。その数、なんと約1,000個。
 

人面石第1号

人面石が無数に展示されている館内の中で、特等席ともいうべき場所に鎮座している異彩を放つ石があるそうです。
なぜか、その前には賽銭箱まであるとのこと。

「この第1号の石との出会いで、人面石を集めるようになったんですよ」

第1号となった人面石は、縦横20センチほどの大きさで、珍石館の中では大きいサイズの石。真ん中に3つの白い楕円形があり、それが目と口に見えるそうです。

「しかも口の方は少しベロが出てるんです。人を馬鹿にしたような顔してるんですよね。実はね、二枚貝の化石の痕跡なんです。

昔、貝は貨幣として使われていましたよね。風水では財運とか金運アップのアイテムとされてますのでね、大切にしてましてね、一番いいとこに飾ってあります」

そんな理由からお賽銭を、ということだそうです。
 

全ての石が顔

展示されているものには、1つの石に2つ名前がついているのもあるそうです。

「なにしろ700個並んでますからね。中にはエルビス・プレスリーとか研ナオコ、デーモン小暮とか映画の『マスク』とかね。今は来館していただいた方に名をつけてもらっています」

夜、顔だらけの館内に戻ることがあった場合、怖くないんでしょうか?

「別に怖くはないけど、なんとなく声かけて入ることもありますよ。『皆さん元気?』とかね」
 

欧米では有名

珍石館には海外のメディアが取材に訪れるそうです。

「イギリスのBBCさんやアメリカCNNさんも来てくれています。フランスの方も来てくれましたね」

埼玉県のB級スポットは欧米ではメジャーなようです。

「ですから外国の人もチラホラお見えになるんですよね」

コロナ終息後にはぜひ訪れてみて下さい。そして、自分の好きな顔に巡り合ったら、ちょっと話しかけてくださいね。 
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年10月28日07時42分~抜粋

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