多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

世界に3カ所しかない絶景が見られる!富山県の雨晴海岸

10月12日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「日本全国47の旅」では、富山県の雨晴海岸(あまはらしかいがん)という景勝地を取り上げました。

富山県の高岡市にあり、富山湾の海越しに3,000m級の山々が連なる立山連峰が見えるという場所です。世界でもイタリア、チリ、そして富山の3カ所にしかないと言われている珍しい光景です。

ではなぜ「雨晴」という名称なのでしょうか?
多田しげおが雨晴観光協会会長の早木康満(やすひろ)さんに伺いました。

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確率は10%!

雨晴海岸のイメージは、青い空をバックに立山連峰の山々が屏風のように続いていて、山の頂には白い雪が残り手前は富山湾のさざなみが、という景色です。

多田「こういう景色が見えるのはいつごろですか?」

早木会長「今、言われた景色は雪が残る4月から5月頃だと思います。年間通じて山が見えるのが約3分の1くらい。本当にきれいに見えている、というのは10分の1くらいです」

多田「私も以前、雨晴海岸にいったことがありますが、その時は本当にきれいに見えましたよ」

早木会長「よく協会にお問い合わせいただくのが、『今日、山見えますか?』。これがほとんどです。
それに対応すべく雨晴観光協会のホームページはにライブカメラを設置して、いつでも見ることができるようにしています。

朝、山が見えてると、昼も見える確率は高いです。名古屋だと2時間半で来られますので結構間に合います」
 

オレンジ色の景色

多田「これから冬を迎える頃の景色の特徴はどういうところですか?」

早木会長「青い写真のイメージがあると思いますが、実はオレンジ色の景色もあります。
立山連峰から朝日が昇ります。その瞬間がオレンジ色に見えます。昇る前は紫色に見えたり、四季折々の色の変化を楽しむことができます」

多田「冬は早起きして、雨晴海岸から見ていると、刻々と色が変わっていく立山連峰を見ることができる?」

早木会長「そうですね。写真愛好家の方は登山をされるような恰好で並んで写真を撮っていただいています」
 

「雨晴」の由来は?

多田「なぜ"雨晴"という名前がついているんですか?」

早木会長「もともとここは高岡市太田という地域で、雨晴という名前は地図上にはないです。駅名として雨晴駅というのはあります。

その由来が弁慶と義経の伝説によるものです。いろいろ説がありますが、富山や石川で、歌舞伎で有名な勧進帳のような説がこの辺りにたくさんあります。

弁慶と義経がこの地に来た時に、大雨に降られた。そこにあった大きな一枚岩を弁慶が持ち上げ、そこで雨が晴れるまで持った。それでこの地域は雨晴(あまはらし)と語り継がれたそうです。
この景色は昔からあって、万葉集や松尾芭蕉の歌にも残されています。

大きな岩も一枚あり、人が通れるようになっています。そこが義経岩と名付けられ、祠もあります」

多田は「ロマンの香りがしますね」と感心します。
 

JR氷見線

この雨晴海岸の話題に旅好きのリスナーからリアクションが届きました。
高岡から氷見に、富山湾沿いをずっと走っている16kmほどのJRのローカル線、氷見線があります。

「氷見線に乗ると、氷見に行く手前に雨晴という駅があり、そこに降り立ちました。
その時は山も見えず、海はどんよりしていました。雨晴駅で次の列車がくるのを待つ間、ぼーっとしていたのをよく覚えています」(Aさん)

多田「ぼーっとできるのも旅のよさですね。氷見線の車窓から見える、海越しの立山連峰も本当にきれいだそうです」

「鉄子です。時期時間をかえて何回も乗りました。本当に景色、すばらしいです。
氷見線には観光列車『べるもんた』が走っていますが、そこでは地元のお酒の飲み比べセットがあります。
驚いたのは酒器、おちょこが金属製でこれが素晴らしかったです。高岡市は金属製品で有名で、その作家さんが作ったおちょこで提供されます」(Bさん)

ひとつの景色から、名所、鉄道、食べ物、お酒、工芸品へと魅力が広がります。ぜひ一度足を運んでみたいですね。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年10月12日07時41分~抜粋

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