多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

愛媛県大洲市の特産品 幻のフルーツ「ポポー」

愛媛県大洲市では「ポポー」という名のフルーツ生産が盛んです。
巷では「幻の果物」と呼ばれるこのポポー、いったいどんな果物なのでしょう?

10月8日『多田しげおの気分爽快』では、生産者の菊地悍(きくちたけし)さんに尋ねました。

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森のカスタードクリーム

愛媛県大洲市には大洲城の旧城下町があり、「伊予の小京都」とも言われるほど趣深い街です。そこで栽培されているポポーは、現地では「幻の果物」と呼ばれています。

ポポーの実の大きさは大人の拳ぐらいで楕円形。
表面の色は緑色で、切って中を見ると、種がとあって、黄色い果肉に種があります。この果肉はねっとりして独特な甘みが特徴のため、「森のカスタードクリーム」と言われてるそうです。

菊地さん「もう、あと1週間もすればなくなるんじゃないかとは思いますが」

ポポーの収穫は今年はあと少しで終わり。
収穫が終わって、11月10日が来ると菊地さんは満87歳になります。
 

木になるポポー

ポポーはリンゴや柿のように木になる果物だそうですが、木の高さはどれくらいになるのでしょうか?

菊地さん「ほっとったら5メートルにもなりますけどが、収穫に困りますので剪定して2~3メートルぐらいまでで止めております」

脚立に乗って収穫するぐらいの高さで、結構大変そうです。

ポポーの木には、たくさん実が成るのでしょうか?

「ついてる木もあるし、去年成った木はその割についてないです」

この辺が農家としたら難しいところです。
 

バナナ+マンゴー=ポポー

前述のように「森のカスタードクリーム」と呼ばれるポポーはとにかく甘く、以前糖度を計ったところ、なんと20度ほどあったそうです。これはブドウや桃に匹敵する甘さです。
具体的に味はどうなのでしょうか?

菊地さん「食べたことのない人にはちょっと説明しにくいんですけど、よく言われるのはバナナとマンゴーを足して2で割ったような味とかって、妙な言葉遣いで表現されてます」

バナナとマンゴーを想像すると、やはりかなり甘いようです。
 

ポポーの思い出

菊地さんとポポーとの縁は、こどもの頃にお父さんが植えていたからだとか。

「その頃、お菓子がまだ豊富にない時分じゃったんで、落ちたポポーを拾って食べると、甘くておいしかったんで、まあその記憶があります」

多肉植物のルビーネックレスやイモを生産していた菊地さんがポポーの生産を始めたのは、今から20年ほど前のこと。
現在畑にはポポーの木が「ざっと300本はある」とのことです。
 

ポポーいろいろ

菊地さん「時々インターネットを見られて問い合わせがあるんですけど、可能な限りは発送してあげよります」

実はポポーは日持ちがしないそうで、冷蔵扱いで発送して、着いた頃にちょうど食べ頃なのだとか。この辺りも「幻の果物」と呼ばれている所以です。

現地の愛媛県大洲市櫛生にある「ポポーの里 櫛生」では冷凍ポポー、アイスポポー、ポポーせんべいなどの加工商品も売られているようです。

ポポーは愛媛県大洲市まで行って、熟したものをいただくのが一番美味しいようですね。
(尾関) 
 
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2020年10月08日08時13分~抜粋

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