多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

名古屋の街を変えるかもしれない!?新交通システム「SRT」とは?

2027年に開業予定のリニア中央新幹線により、名古屋駅周辺が大きく変わろうとしていますが、名古屋の街の中も新しい交通手段で大きく変わるかもしれません。

10月5日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、名古屋市が新たに導入しようとしている交通システム「SRT」について、CBCC論説室の特別解説委員・北辻利寿が解説しました。

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従来のバスとどこが違う?

「SRT」は「Smart Roadway Transit」の略で、直訳すると「路面を走るスマートな交通手段」、簡単にいうと専用レーンを走るバスのことです。

これは名古屋市がつくった造語ですが、この交通手段自体はもともとフランスなどのヨーロッパ諸国でもすでに広がっていて、日本でも一部の地方都市で導入されています。

名古屋市は2種類のバスを想定していて、1つは2両分をつなげた連接バスで、一度に大量の人を運ぶことができるのが特徴。
これが専用レーンを走ることで、一般的な路線バスよりも時間通りに運行することができ、電車のような利便性が得られるというわけです。

また、低床でバリアフリーにも対応した車両で、普通のバスよりも乗り心地が快適なのも特徴です。

このようなバスは、例えばフランスのルーアンという都市で走っていて、専用レーンに敷かれている白線をカメラが読み取って走る仕組みになっています。

フランスでは単に新しい交通手段を開発したというだけではなく、街づくりの一環として位置づけられ、名古屋市も同じく街の発展を期待して計画しています。

もう1つのバスは燃料電池を使ったバスで、こちらは環境に配慮してCO2の排出を抑えるためのものとなっています。
 

名古屋市の計画は?

計画されている路線は2つあり、1つは名古屋駅、栄、名古屋城、大須の4か所を巡回するコースと、もう一つは名古屋駅と栄を結ぶコース。

そして、名古屋市は10月11日にSRTのテスト走行を名古屋駅から栄まで実施する予定。

ただ、まだ専用レーンはつくられていませんので、専用レーンがあるという体でテスト走行を行うそうです。

テスト走行の目的の1つは、先程紹介した長い車体の連接バスが交差点で問題なく曲がることができるかどうかということ。

ちなみに、今の時点で連接バスは岐阜県で走っている「清流ライナー」を借りてくるそうです。

また、テスト走行の別の目的は、日曜日のお昼に走ることで、交通事情にどれだけ影響が出るかということ。
後に専用レーンをつくるということは、今よりも1車線減ることになりますので、一般ドライバーや歩行者などにとっては不便に感じる可能性があります。

そして、新しい交通システムの計画が進む中で、北辻は問題点を指摘しました。

北辻「今度、リニア新幹線ができて名古屋駅が変わりますよね。目の前の広場が広くなったりとか。青写真が順番に描きながらということになるんですけど、まだ具体的に栄地区がどうなるかというのも見せてもらってないですよね」

最後に「もちろん計画はあるんでしょうけど、まずは青写真を私たちに見せていただいて、その上でバスもということが必要だと思います」とまとめました。
(岡本)
 
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2020年10月05日07時18分~抜粋

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