多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

天気予報のふしぎ。会社によって予報が違うのはどうして?

多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。

9月18日の放送には、「天気予報は、会社によって内容が違う時があるのはなぜ?」という質問が寄せられました。

スマホで手軽に天気予報を調べることができる今の時代。だからこそ気になるのが、各社が出す天気予報の微妙な差です。

沢アナウンサーがこの謎について解説しました。

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気象予報士の権限

沢アナによると、独自に天気予報を発表するのは「気象業務法」という法律で定められた、気象予報士ができることのひとつ。

これは例えるならば、自動車の運転免許があることによって、公道を運転することができるということと同じ。
「天気予報を出して、広く知らしめていいよ」という権限が、気象予報士にひとりひとりに与えられています。

気象予報会社は気象予報士の集まり。しかしながら、なぜ会社によって予報が変わるのでしょうか。

気象予報士は、今の天気の状況と過去のデータを照らし合わせ、コンピューターで解析して予報を出しています。
ということは、誰が予報を出しても同じ結果になるように思えますが、そうではないようです。
 

最後の盛り付けは「人」

まず、沢アナが「天気予報が作られる仕組み」について解説します。

「情報を集めます。コンピューターが計算します。計算結果として『名古屋の明日の天気はこうだ。最高最低気温どうだ』と出てきます」

ただ、ここで弾きだされた結果は、料理でいう「盛り付け前の段階」。

「いやいや、コンピューターの結果はこうだけど。こういう時はもうちょっと気温上がるんだわ!」

このように、天気予報はそこから最終的に人が判断を加えています。
大切な最後の盛り付けは、あくまでも人が行うというわけです。
 

コンピュータと現実との隙間を埋める

さらに「なぜ人間が最後にジャッジ入れていいのか。コンピューターが出したものが一番正しいのではないか?」と問う沢アナ。

コンピューターでは、地球全体をシミュレーションして気象を動かしています。

しかし山などのなめらかな曲線は、カクカクとしたブロック状としてしかコンピューターに反映することができません。

この現実との若干のずれが、最後に人間のジャッジが必要となる部分。

元々長くその土地に住んでいる人から見ると、「あっ、この風が吹くなら、明日はこうなりますわ」という解釈につながるんだそう。

コンピューターの演算結果を尊重しつつ、コンピューターがはじき出せない隙間を埋めるために、「過去の知識や経験に基づいて気象予報士が味付けしたもの」を発表しているというわけです。
 

50年後の天気予報は?

とはいえ、「50年ぐらいしたら、取って変わられる可能性はあるでしょうね」と沢アナ。

コンピューターの解析技術がアップすると、どこの予報会社が出す予報も、やがてすべて同じになるかもしれないというのです。

「計算で天気が予報できるぞ!」とわかった100年~150年前は、予報が完成した時にはすでに1週間が過ぎていたと、と沢アナ。

現代における天気予報の進化を考えると、50年先の未来はコンピューターの天気予報が人間を上回ることがあるかもしれないといいます。
 

天気予報ににじむ「人間味」

ここで多田しげおが素朴な疑問をぶつけます。

「Aの会社は、どうも雨を降らす予報が多いぞ。Bは、くもりでおさえることが多いぞ。あるは温度。ここは高めに予想することが多いぞ。会社によって傾向なんてあります?」

この質問に、「あります」と小声でささやく沢アナ。

どこがどうとは一概には言えないとはしながらも、「この会社攻めるねー、ここ保守的やねー」ということはあるというのです。

例えば「6月や10月の名古屋の気温が、35度に乗るか乗らないか」。

「いうの勇気あるなー」というところでパーン!と35度と予報を出す会社や、34度でおさえてくる会社など。
「人間味が出ます」と、天気予報の裏事情を語った沢アナでした。
(minto)
 
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2020年09月18日07時06分~抜粋

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