多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

原因は水分不足!?夏の血栓を防ぐ方法

暑い時期は「血栓」ができやすくなるそうです。
この「血栓」、重篤な症状に発展することがあるそうですが、予防にはどんなことが必要なのでしょうか?

9月1日『多田しげおの気分爽快』では、済生会横浜市東部病院の患者支援センター長、谷口英喜先生に尋ねました。
聞き手は多田しげおです。

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重大な病気を引き起こす要因

谷口先生「血栓は字のごとく血の塊、血の栓です。血管の中を巡っている血液は、本来、サラサラでなくてはいけないんですが、血の塊ができてしまうと血流が悪くなってしまう、あるいはいろんな全身の臓器に飛んで障害を起こします。それが血栓症なんです」

血栓の大きさは0.1ミリとか0.5ミリ。最初のうちはネバネバしてるんですが、そのうちに固くなってくるんだそうです。
特に毛細血管は細く、0.1ミリサイズの血栓でも重大な病気を引き起こす要因になるんだとか。
 

血栓ができるとどうなる?

「足にそういう血の塊ができると、肺に飛んで肺梗塞、肺塞栓という病気になります。いわゆるエコノミークラス症候群です」

心臓にできた血の塊は頭に飛んでいき、脳血栓、脳梗塞という病気になると考えられているそうです。

「血栓性は非常に怖い病気でありまして、身体のどこに飛んでも重篤な命に関わるような病態になります」
 

夏場は血栓ができやすい

「夏場は脱水症、つまり血液自体がドロドロになる状況が起こりやすいので、血栓ができる危険は誰にでも考えられます」

健康な人が罹る典型的な重症疾患が血栓だそうです。

「自分だけはならないと思っていた」と、病院に来る多くの人が言うそうです。逆に言えば、それだけ、誰にでも起こりうる疾患なのです。
 

脱水症状を見分ける3つの臓器

血栓ができる前の段階、脱水症状を見分けるにはどうしたら良いのでしょうか?

「脱水かどうかを判断するのは非常に難しいんですね。そんな中でも体調不良、つまり、この夏はちょっと違うな?と気がつくことが脱水を防ぐはじめの一歩と考えます」

谷口先生曰く、脱水に弱い臓器が3箇所あるそうです。まずひとつ目が頭。

「頭が脱水になる、脳が脱水になると、意識が朦朧としたり、記憶が少しおかしくなったり、さらに集中力低下、頭痛、このような症状が出ます」

2つ目はお腹。胃腸も脱水に弱いそうです。食欲低下、下痢、便秘。ひどい時は気持ち悪くなるということです。

そして3つ目が筋肉。足がつったり、痛み、痺れ、ひどい時は麻痺することもあるんだとか。

この3つの臓器は、水分がたくさんないとうまく動かない臓器なんだそうです。
 

夏野菜を食べよう

「皆さんに、脱水になったことありますか?って聞くと『ない』と言うんですけども、朝、起きた時や二日酔いの時、どんな症状が出ますか?って聞くと、いま言った3カ所の症状が出るんですね。まさに脱水になってるんです」

脱水のサインが出た時には水分補給に加え、ミネラル分の補給も重要だそうです。
万一のために役に立つのが経口補水液。サインが出たら、水よりも経口補水液をすぐ飲むようにした方がいいと谷口先生。経口補水液の常備はおススメです。

さらに水分補給は飲むだけではなく、食事でも。

「夏場に特に摂っていただきたいのは夏野菜。ミネラルと水をたくさん含んでいます。食事とこまめな水分補給、それが脱水を防ぐキーワードです」

夏の血栓を防ぐには、まずは脱水対策から。夏野菜をしっかり摂るようにしましょう。  (尾関)
 
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2020年09月01日07時22分~抜粋

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