新型コロナウイルスで陽性と判断された方の人数が増える中、8月19日に日本感染症学会は「今、日本は第2波の真っ只中である」と発表しました。
一方で、感染者数は今がピークと思われるという見方もありますが、実は今、重症者数が増加傾向にあるという意見は多いようです。
8月24日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、新型コロナウイルスの現状について、大阪医科大学附属病院の総合診療科特任教授の鈴木富雄先生に、多田が電話でお話を伺いました。
新型コロナのニュースで聞く「軽症・中等症・重症」の違いは?
第2波のピークは過ぎた?
まずは、現場で治療を行われている鈴木先生に、実際の現状について伺いました。
鈴木先生「第2波の感染拡大のピークはちょっと過ぎたかなと感じてますね」
では、実際に重症者も増えてきているのでしょうか。
鈴木先生「重症者は感染者が増えた(後に重症者が増える)。発症日から少し経たないと重症にならないので。
第2波は最初若い方が圧倒的に多く、軽症あるいは無症状の方が多いわけですから、後半になってくるに連れて60代以上の方々もだんだん増えてきて、基礎疾患がある方にも波及してきて、そういった方々が重症化しますので。
第1波もそうだったんですが、感染者数のピークからだいたい2週間ぐらい遅れて、重症者のピークも来るんですよね」
鈴木先生「第2波の感染拡大のピークはちょっと過ぎたかなと感じてますね」
では、実際に重症者も増えてきているのでしょうか。
鈴木先生「重症者は感染者が増えた(後に重症者が増える)。発症日から少し経たないと重症にならないので。
第2波は最初若い方が圧倒的に多く、軽症あるいは無症状の方が多いわけですから、後半になってくるに連れて60代以上の方々もだんだん増えてきて、基礎疾患がある方にも波及してきて、そういった方々が重症化しますので。
第1波もそうだったんですが、感染者数のピークからだいたい2週間ぐらい遅れて、重症者のピークも来るんですよね」
医療現場で深刻な問題
重症となった場合、どれぐらいの期間がかかって治るのでしょうか。
鈴木先生「重症の中でも一番経過が良い方でだいたい1週間ぐらいで集中治療室(ICU)を出ることができる。経過が長い方だと1ヶ月以上かかりますし、それ以上もいまだに人工呼吸器が外れない方もおられるんですよ」
鈴木先生が勤められている大阪でも今重症者が増えてきており、ICUのベッドが足りなくなるのではないかという懸念があります。
実際の医療現場でも、不安が広がっているのでしょうか。
鈴木先生「医療現場としては軽症者と無症状者の方がグッと増えてくる時はそんなに負担ではなかったんですが、その時にみんなが感じてたのは、今後重症者が間違いなく増えてくるので、その時が怖いなと感じてましたね」
これは大阪だけに限らず、全国的な問題になりそうです。
鈴木先生「間違いなく日本は都市部であっても超高齢社会で、基礎疾患を持たれる方も多いですから、どこでもそのような状況になるということは予想できると思いますね」
何やら第1波の時よりも第2波の方が深刻なように感じられますが、前よりも少し安心できることもあるそうです。
鈴木先生「ただ第1波と違って、1回波を経験していますので、『だいたいこういう方々はこのくらいの経過でこうなるだろう』という予測が少しつくんですね。
また、いわゆる特効薬はできてないんですけど、管理が上手になったといいますか、こういう時はこうしたら良いというやり方が、みんなの中で経験値が上がったというのはあると思いますね」
鈴木先生「重症の中でも一番経過が良い方でだいたい1週間ぐらいで集中治療室(ICU)を出ることができる。経過が長い方だと1ヶ月以上かかりますし、それ以上もいまだに人工呼吸器が外れない方もおられるんですよ」
鈴木先生が勤められている大阪でも今重症者が増えてきており、ICUのベッドが足りなくなるのではないかという懸念があります。
実際の医療現場でも、不安が広がっているのでしょうか。
鈴木先生「医療現場としては軽症者と無症状者の方がグッと増えてくる時はそんなに負担ではなかったんですが、その時にみんなが感じてたのは、今後重症者が間違いなく増えてくるので、その時が怖いなと感じてましたね」
これは大阪だけに限らず、全国的な問題になりそうです。
鈴木先生「間違いなく日本は都市部であっても超高齢社会で、基礎疾患を持たれる方も多いですから、どこでもそのような状況になるということは予想できると思いますね」
何やら第1波の時よりも第2波の方が深刻なように感じられますが、前よりも少し安心できることもあるそうです。
鈴木先生「ただ第1波と違って、1回波を経験していますので、『だいたいこういう方々はこのくらいの経過でこうなるだろう』という予測が少しつくんですね。
また、いわゆる特効薬はできてないんですけど、管理が上手になったといいますか、こういう時はこうしたら良いというやり方が、みんなの中で経験値が上がったというのはあると思いますね」
意外と広い「中等症」の定義
重症者が今後増えてくるということですが、そもそもこの「重症」あるいは「軽症」、その間の「中等症」などは、どのような症状の違いによってわけられるのでしょうか。
鈴木先生「定義はわかりにくいんですけど、一般的な感覚からいえば、軽症という方は酸素も必要がない、いわゆる呼吸困難症もないと。発熱もせいぜい微熱ぐらいであると。基本的に絶対入院しないといけない状況ではない方が軽症ですね。
中等症は熱が結構高い、酸素が多少は必要になってくる。それからいろんな症状があって、例えば入院して点滴をした方が良いとか、あるいは食事がとれなくなったり、いろいろな形で日常生活も送れなくなるので、そういう意味では入院が必要だという方々ですよね」
「中等」と言われると中くらいだから大したことがないように思われますが、結構大変な症状のようですね。
厚生労働省が各自治体に通知した重症の定義は、「ICUでの治療、人工呼吸器の使用、ECMO(体外式膜型人工肺)の使用のいずれかに該当すれば重症」で、簡単に言いますと、「ICUには入らなくても入院するぐらいのレベルが全て中等症」ということになります。
もともとICUはコロナ以外の大変な病気でも使うものですので、これが不足するとなると大変な事態です。
大変な事態を避けるために私たちができることは、結局「3密を避ける」「マスクや手洗いをする」をすることで感染を防ぐこと。
また、基礎疾患がある方々は、薬をきちんと飲む、食事をきちんとするといった普段の病気の管理をしっかりしておくことが大事とのことです。
(岡本)
鈴木先生「定義はわかりにくいんですけど、一般的な感覚からいえば、軽症という方は酸素も必要がない、いわゆる呼吸困難症もないと。発熱もせいぜい微熱ぐらいであると。基本的に絶対入院しないといけない状況ではない方が軽症ですね。
中等症は熱が結構高い、酸素が多少は必要になってくる。それからいろんな症状があって、例えば入院して点滴をした方が良いとか、あるいは食事がとれなくなったり、いろいろな形で日常生活も送れなくなるので、そういう意味では入院が必要だという方々ですよね」
「中等」と言われると中くらいだから大したことがないように思われますが、結構大変な症状のようですね。
厚生労働省が各自治体に通知した重症の定義は、「ICUでの治療、人工呼吸器の使用、ECMO(体外式膜型人工肺)の使用のいずれかに該当すれば重症」で、簡単に言いますと、「ICUには入らなくても入院するぐらいのレベルが全て中等症」ということになります。
もともとICUはコロナ以外の大変な病気でも使うものですので、これが不足するとなると大変な事態です。
大変な事態を避けるために私たちができることは、結局「3密を避ける」「マスクや手洗いをする」をすることで感染を防ぐこと。
また、基礎疾患がある方々は、薬をきちんと飲む、食事をきちんとするといった普段の病気の管理をしっかりしておくことが大事とのことです。
(岡本)
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