多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

もう暑さのピークは終わり!?今が「処暑」と呼ばれる理由

日中に外でお仕事をされている方や、歩いて買い物に出かけなければいけない方など、「もうこの暑さには耐えられない!」と感じている方も多いと思います。

しかし、今の時期(今年は8月23日)暦の上では「処暑」と呼ばれ、なんと「夏の暑さがやわらいで、涼しい風が吹いてくる」時期なのだそうです。

「これのどこが!?」とツッコみたくなりますが、この処暑はどうやって決められたものなのでしょうか。

8月21日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』で、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが解説しました。

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処暑、啓蟄…二十四節気とは?

「処暑」とは二十四節気の1つで、1年を24個に分割する季節の表現手法、季節の分かれ目を表す言葉です。

二十四節気は「処暑」の他に、1年で最も日の長い「夏至」や豆まきをする節分の直後にある「立春」、冬にこもっていた虫が出てくるといわれる「啓蟄(けいちつ)」などがあります。

もともとは中国で紀元前5世紀から2世紀ごろに生まれた考え方ですが、よく言われるのが「旧暦だから、今の季節とは合わないんじゃないの?」ということ。

例えば、秋が始まるといわれる「立秋」は今年であれば8月7日で、現代の日本では一般的に夏真っ盛り、旧暦では秋なのかなと思いがちですが、実は旧暦とは全く関係がありません。
 

季節はどうやって決まる?

では、二十四節気は何を元に決められているかといいますと、沢アナは「簡単に言いますと、太陽の位置です」と解説。

多田「旧の暦は月の動きでやってましたから、二十四節気は『太陽の動きだから全然関係ないもん』。ということは、処暑は8月23日が毎年だいたいほぼ同じ月日……そうか、夏至とか春分とかほとんど変わりませんもんね」

沢アナ「今の多田さんの表現が非常に面白くて、『ほとんど変わらないんだ』、いやいや、後からできたのが太陽暦ですから(笑)」

多田「おかしいね(笑)。飛行機から(下の景色を)見ると『地図とおんなじ。誰が作ったんや、この地形』って」

四季の考え方ですが、二十四節気では例えば、夏は立夏から立秋までの期間となります。

つまり、夏かどうかは実際に気温が高いかどうかではなく、太陽の位置が高いかどうかによって決まるということになります。

そのため、立秋は暦上でこれから秋が始まるという考え方ですが、あくまでも太陽の高さから言えば夏という季節を過ぎて、秋という時期に入るという意味になり、沢アナは「立秋を過ぎても暑いのは当たり前」と語りました。
 

まだまだ暑さは厳しい

最初の話に戻りますが、処暑はどういう季節なのかといいますと、立秋から2週間ほど経っていて、沢アナは「体感的に言い換えると、『(立秋よりも)幾分かは朝晩が涼しくなってきたね』というので、処暑と付けられました」と解説しました。

もともと二十四節気は何のために作られた暦なのかといいますと、農業のためで、太陰暦を使っていると毎年、種をまく時期がバラバラになり、太陰暦は使いづらいということで、生み出されたもののようです。

暦の上では処暑を迎えましたが、まだまだ「幾分涼しくなってきた」と感じる日は先のようです。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年08月21日08時04分~抜粋

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