多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

パワースポットで町おこし?鳥取県「鳴り石の浜」

鳥取県琴浦町には「鳴り石の浜」と呼ばれる海岸があります。
海が荒れている日など、打ち寄せる波の作用で石がぶつかり合って心地よい音を立てるそうです。

8月17日の『多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』では、鳴り石の浜プロジェクトのサブリーダー上田啓悟さんに聞きました。

[この番組の画像一覧を見る]

砂じゃなくて石

日本海に面した琴浦町は、鳥取県の真ん中あたりにあります。鳴り石の浜は砂ではなく、石の浜辺。直径20センチから50センチの楕円形の石が浜辺を覆っています。

全国各地にある鳴き砂と呼ばれる浜は、歩くとキュッキュッと音がするんですが、鳴り石の浜はどんな音がするんでしょうか?

上田さんが録音してきた音を聞かせてもらう、とカラコロカラコロと心地よい音がしました。
 

石が循環する珍しい海岸

上田さん「波が引いていく時に石が動くんです。石同士がぶつかり合って音を出してるんです」

この浜の石は動いて常に循環している非常に珍しい海岸なんだとか。石同士が常にぶつかっているので石の表面はスベスベ。

以前は浜まで行くのに、行きづらい環境だったそうですが、現在は遊歩道やベンチも整備されています。

上田さん「黄昏に来られるとか、癒しに来られる方が非常に多いですね」
 

季節によって音が違う

鳴り石の浜は日本海側なので、冬は荒波。音の違いはどれくらいなんでしょうか?

上田さん「癒しという意味では夏の穏やかな波の方がいいんですけども、冬は、荒れ狂う日本海ですから、50センチぐらいの石が飛んでくるような、そんな激しい音がする時もあります」

激しい波だと石が飛んでくるところが見えるそうです。

上田さん「波と一緒に石が飛んできて、ガラガラ、ゴロゴロ、凄い音がします。これもダイナミックで良いと思います」

夏と冬ではかなり違った音が聞けそうです。
 

どうやってできた?

琴浦町の北側には日本百名山の一つ、大山がそびえています。13万年以上前、この大山が噴火した時の溶岩が崩れて海に入り、集積していったのが鳴り石の浜だそうです。

石は、輝石安山岩という種類で非常に硬く、砂になりにくいそうです。
そのため海中で何万年もぶつかり合い、お互いを丸くスベスベにしていき、その石たちが鳴り石の浜に集まってくるんだそうです。

上田さん「波にさらわれた石はクリーニングされて、また浜に上がってくるという循環があります。これだけ動くのは非常に珍しいと思います」
 

鳴り石の浜売り出し中

上田さん「綺麗な波の音が“よく鳴る”ということから物事が“良くなる”というダジャレを思いつきまして。鳴り石の浜に来ると縁起がいいですよって、勝手にパワースポットを作っちゃいました」

鳴り石の浜プロジェクトでは環境整備だけでなく、町おこしの一環としても鳴り石の浜を売り出し中。願い事もできるそうです。

上田さん「海岸に水につけるとすぐに消える特殊な水性インキを使ったペンを用意しておりまして、海岸で自分の気に入った石に願い事を書いて海に投げ入れると、願いが叶うという言い伝えを作ってしまいました」

この言い伝えもまだできたて。

海岸なので密になることもなく、たくさんの方が訪れているそうです。最近はやはり、「コロナが早く終わりますように」と書く人が多いんだとか。
ちなみに上田さんの書いた願い事を聞いてみると、「世の中が正常化するようにと常に願っております」という答えでした。
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2020年08月17日07時39分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報