多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

一度は食べてみたい「アカシアの花の天ぷら」とは、どんなお味?

「アカシアの花」と聞いて何を思い浮かべますか?
白い花の姿、西田佐知子の歌「アカシアの雨がやむとき」を思い浮かべる世代もいる一方、食材として食べるエリアもあるそうです。

それは長野県の小諸市、上田市周辺。アカシアの花を天ぷらにして食べるそうです。

6月22日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、小諸市の『お食事処やまへい』、本社会長の塩川妙子さんに電話で伺いました。

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アカシアの花の天ぷら

アカシアの花の天ぷらとは、アカシア花の房ごと、薄めに溶いた衣をつけて揚げたものです。
房の端を持って油に入れてちょっと揺すると、咲いていた時と同じようにパッと広がり、きれいに揚がるそうです。

食べる時は、芯の部分は食べず、花びらの部分だけを食べます。

さくさくとした軽い食感。もともと香りが強いので、天ぷらにすることで、花の甘い香りが口の中に広がるそうです。
 

至るところにアカシアの花が

塩川さんの話によると、小諸ではアカシアの花はそこら中で咲いており、いくらでも採ることができるそうです。

塩川さん「例えば、道の周辺や千曲川沿いのところなど、あちこちいっぱい咲いています。
花が咲くのは5月から6月頃、暖かいところから寒いところへだんだん咲いていきます。
1本の木で1週間から10日くらいしか咲いてませんので、タイミングが合わないと採って食べることはできません。

知人が『昔は田植えに行って帰りに花を摘んで、よく天ぷらにしたよね』と言っていました」

花が咲く季節には家庭でもよく食べられていたというこの天ぷらですが、塩川さんのお店では年中食べられるそうです。

塩川さん「私どもの店は、いい時期を見計らって、花の咲いた時に花を摘んで、ちょっと手をかけて冷凍しています。だから一年中食べることができます」
 

小諸の街

塩川さん「むかし千曲川で鮎をとり、河原で串焼きにし、まわりに咲いているアカシアの花を摘み取り、天ぷらにしてみなさんで召し上がった。今でもそういう習慣としてあるようです」

多田は「千曲川のいい風情ですね」と感心します。

塩川さんは、その味をみなさんに食べて欲しいということで、店を昭和52年にオープン。茅ぶきで水車が回る店で、その水車でそば粉をひいて打ちたてのおそばを。そしてアカシアの花の天ぷらは開店当時からメニューにあったそうです。

多田は「小諸の街はアカシアの花がいっぱい咲く街なんですね」とまとめます。

塩川さんも「ものすごい匂いがしています。甘い香りで包まれています」と、街のよさをアピールします。
 

なつかしい味

この話題に対して、リスナーからメールが届きました。

「私も長野県の安曇野の出身ですけど、実家にいた頃はアカシアの天ぷらをよく食べていました。なつかしいです」(Aさん)

「小諸は本当にいいところですよ。浅間山を遠くに臨んで自然豊かで、温泉もあってのんびりできますよ」(Bさん)

小諸のあたりは、アカシアの花、千曲川、山、そば、温泉と、詩情豊かなところのようです。ちょっとした夏の旅行に行ってみたいですね。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年06月22日07時35分~抜粋

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